ACLE組み合わせ決定…中東クラブの“戦力分析” 豪華スターずらりも「開催できるのか」

ACLエリートで戦う中東勢をチェック【写真:ロイター】
ACLエリートで戦う中東勢をチェック【写真:ロイター】

アル・ヒラルにはベンゼマ、ミリンコヴィッチ=サヴィッチ、ルベン・ネヴェスら

 AFCチャンピオンズリーグエリート決勝大会の組み合わせ抽選会が行われ、組み合わせが決定した。神戸はアル・ヒラル(サウジアラビア)とアル・サッド(カタール)の勝者、町田はアル・イテハド(サウジアラビア)とアル・ワフダ(UAE)の勝者と準々決勝を戦う。

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 アル・ヒラルはサウジ・プロフェッショナルリーグの26節を終えた時点で19勝7分の勝ち点64で2位。シモーネ・インザーギ監督が指揮を執り、フォワードには2月に獲得したカリム・ベンゼマを擁する。

 チーム内得点王は2024-25シーズンにポルトガルのベンフィカから獲得したマルコス・レオナルドで、ここまで19試合出場の10得点と大活躍。また、2015年から2023年までラツィオ(イタリア)で活躍した元セルビア代表のミリンコヴィッチ=サヴィッチ・セルゲイ、2017-23年までウルヴス(イングランド)でプレーしていたルベン・ネヴェスも高い評価を受けている。

 同じサウジ・プロフェッショナルリーグのアル・イテハドは、26節終了時で12勝6分8敗で勝点42の6位と大きく後れを取った。2025年に就任した元ポルトガル代表のセルジオ・コンセイソン監督率いるチームは、モロッコ代表でセビージャ(スペイン)、フェネルバフチェ(トルコ)で活躍したユセフ・エン=ネシリ、2025-26シーズンにアストン・ヴィラ(イングランド)からやってきた元フランス代表のムサ・ディアビが攻撃を引っ張る。

 中盤にもリヨン(フランス)、ローマ(イタリア)を経て2024-25シーズンに加入したアルジェリア代表のフセム・アワール、リバプール(イングランド)のアンカーだったブラジル代表のファビーニョがいる。なお、2026年2月まではベンゼマがプレーしていたがライバルに移籍してしまった。

 カタール・スターズリーグに所属するアル・サッドは19試合を消化して12勝2分5敗で首位を走る。快進撃を続けてきたが直近2試合は連敗しており、勢いに陰りが見えてきた。

 2025年10月、クラブはフェリックス・サンチェス前監督と双方合意の下で契約を解除し、11月にロベルト・マンチーニ監督が就任している。マンチーニ監督は就任当時6位に低迷していたチームを立て直し、首位にまで浮上させている。

 日本にとってなじみ深い選手はアクラム・アフィフだろう。カタール代表のエースで、アジア屈指のストライカーはアフロヘアでお馴染みだ。中盤のハッサン・アル・ハイドゥース、GKムシャアル・バルシャムといったカタール代表の主軸も擁している。また、元ブラジル代表のロベルト・フィルミーノは2022-23シーズンまで所属したリバプールでの活躍を覚えている人もいるはずだ。

 UAEプロリーグに所属するアル・ワフダは20節を終えて9勝7分4敗の4位と調子が出ていない。リーグ戦の直近5試合も1勝1分3敗。苦しい戦いが続いている。2026年2月には前シーズン限りで契約終了していたスロベニア出身のダルコ・ミラニッチ監督を呼び戻して指揮を任せたが、再建には道半ばだ。

 かつてアストン・ビラ、リバプール、クリスタル・パレス(すべてイングランド)で活躍した大型ストライカーのクリスティアン・ベンテケももう35歳。10番を背負う元セルビア代表でサウサンプトン(イングランド)、アヤックス(オランダ)でプレーしていたドゥシャン・タディッチは37歳と頼れる選手の高年齢化が進んでいる。

 今のところ西地区のラウンド16は4月13・14日にジッダ(サウジアラビア)での一発勝負が予定されている。準々決勝は4月16日~18日に行われることになっているから、集中開催が始まると西アジア地区のチームはコンディション調整に苦労しそうだ。

 神戸と町田は4月11日に町田vs柏レイソル、神戸vs名古屋グランパスというホームゲームを終えてセントラル開催の地に乗り込むことになっている。ただしその前に、神戸は3月27日のvsサンフレッチェ広島、4月1日のvs清水エスパルス、5日のvsファジアーノ岡山を、町田は3月28日にvs川崎フロンターレ、4月1日にvsFC東京、5日にvsFC東京という3連戦を行っており、そこでの疲労蓄積は懸念材料だ。

 一方で現状でアル・サッドは3月18日のリーグ戦のあとは4月5日と9日のリーグ戦を残すだけで、アル・ワフダが予定している試合は4月4日のみ。アル・ヒラルは4月5日、8日、12日、アル・イテハドは4月4日、8日、11日にも試合が行われる予定になっているが、サウジアラビアの2チームに関してはラウンド16の試合までの間隔が短いため、変更されることも十分考えられるだろう。

 神戸と町田の対戦相手として、この4チームのどこが準々決勝に進んできても熱戦は間違いなさそうだが、果たして試合が開催できるのかという疑問は残る。平和が来なければ、心からサッカーが楽しめるときも来ない。

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森 雅史

もり・まさふみ/佐賀県出身。週刊専門誌を皮切りにサッカーを専門分野として数多くの雑誌・書籍に携わる。ロングスパンの丁寧な取材とインタビューを得意とし、取材対象も選手やチームスタッフにとどまらず幅広くカバー。2009年に本格的に独立し、11年には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で開催された日本代表戦を取材した。「日本蹴球合同会社」の代表を務め、「みんなのごはん」「J論プレミアム」などで連載中。

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