指揮官の“予感”が外れた決勝進出「これはダメだな」 前日は失敗続きも…PK激闘制し「ラッキー」

神村学園が尚志との死闘を制した【写真:増田美咲】
神村学園が尚志との死闘を制した【写真:増田美咲】

神村学園は尚志とのPK戦を9-8で制した

 第104回全国高校サッカー選手権は1月10日に国立競技場で準決勝が行われ、第1試合では神村学園(鹿児島)が尚志(福島)を1-1からのPK戦を9-8で制し、決勝進出を決めた。激闘のPK戦について、神村学園・有村圭一郎監督は前日練習の様子を見て「これはダメだな」と思っていたと明かした。

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 夏のインターハイ王者で二冠を目指す神村学園だったが、開始早々の先制ゴールを許すと技術力がありコンパクトな陣形を保つ尚志に苦戦の展開になった。前半の内にもゴールポストに当たる際どいシュートを打たれ、後半にも2対3の局面から最後はGK寺田健太郎がファインセーブでしのぐ難しいゲームになっていた。

 それでも後半28分、神村学園は左サイドからDF荒木仁翔がクロスを入れると、相手の前に入り込んできたFW日髙元が頭でコースを変えてゴールに流し込んだ。チームメートのFW倉中悠駕に並ぶ大会6得点目でランキングトップタイに並ぶ一撃で1-1の同点に追いつき、決着はPK戦に持ち越した。

 そのPK戦に向けキッカーの順番は選手たちに任せる方針をこの大舞台でも貫いた有村監督だが、前日練習の様子に「もうふかしまくって外しまくって、これはダメだなと昨日は思っていたので、みんなが外すんじゃないか」という思いで見ていたという。「私はPKは決めないので、本人たちが話し合って、多分蹴りたくない子たちが後ろに行ってるんだと思います」とキッカーは選手たちが決めたと話す。

 しかし、始まってみれば10人目までの激闘で9人が成功させ枠外に飛ばしてしまう選手は1人もいなかった。それだけに有村監督は「決めてくれてラッキーっていう、そういう印象しかないです」と、“嬉しい誤算”を喜んだ。

 12回目の出場で初の決勝進出になった。その舞台に向け有村監督は「(インターハイは)積み上げてきた結果、優勝にたどりついた」として「非常に苦しいゲームをしながらですし、いろんなチームと対戦させていただきながら、少しずつ少しずつまた成長していると思います。決勝戦もしっかりとそういう姿が見せられれば」とインハイとの二冠達成を見据えた。

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