叶えた「日本のどこでプレーしたい?」 J屈指の欧州GK…移籍の理由「だから、ここに来た」

岡山から川崎に移籍をしたスベント・ブローダーセン(写真は昨季)【写真:柳瀬心祐】
岡山から川崎に移籍をしたスベント・ブローダーセン(写真は昨季)【写真:柳瀬心祐】

川崎に新加入のスベント・ブローダーセン「ここは川崎だから、一番上を目指している」

 今シーズン、ファジアーノ岡山から川崎フロンターレに加入したGKスベント・ブローダーセンは、1月6日のチーム始動日から新チームで練習を行った。練習の終盤までフィールドプレーヤーと同じメニューを1時間半にわたってこなし、「レベルが高い」と目を丸くした。

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 2021シーズンに横浜FCに加入したブローダーセンは、2024シーズンには岡山のJ1初昇格に貢献し、昨季は岡山のJ1残留の立役者と言える活躍も見せた。これまでの活躍が認められる形で、川崎からのオファーを得たが、「本当にここに来ることができて嬉しい」と笑顔を見せ、川崎でのプレーを強く望んでいたことを明かした。

「初めて日本に来たときも神奈川のクラブ、横浜FCに加入したので、ここにはたくさんの知り合いもいます。また、私が来た2021シーズンは、川崎が優勝しています。だから、私のイメージでは日本の一番強いチーム。いつかそこでプレーできたら、すごく嬉しいなと思っていました。それは目標でした。『日本のどこでプレーしたい?』と言われたら、川崎でした。

 私が生まれたのも(クラブがJリーグ準会員となった)1997年でした。日本では、日本人かブラジル人としかチームメイトになったことがないので、ここで(フィリップ・)ウレモヴィッチや(ラザル・)ロマニッチ、山口瑠伊も(フランス人と日本人の)ハーフで、ヨーロッパ人と一緒にプレーできることも楽しみ」

 昨シーズン、8位で終わった川崎だがリーグ最多の67得点を挙げたものの、失点数も57と上位10クラブではセレッソ大阪と並んで最も多くなっている。ブローダーセンにも失点を減らすことが期待されるが、「もちろんGKは、ゴールを守ることに影響が大きいです。でも、大事なのはセンターバック、ボランチを含めて、共通のイメージを持つこと。どんな感じで中を締めたいかとか、ストライカーに簡単にシュートを打たせないためにどうプレーするか、良いコミュニケーションをとりながら、良いポジションを取っていきたい。チームメイト、GKチームで話しながら、良い守備をつくりたい」と、GKチームだけでなく、全員で取り組むことが重要だと語った。

 今季の目標を問われると、「ここは川崎だから、一番上を目指している。だから、ここに来た」とタイトル獲得だと言い、「J2では昇格のために頑張ったけれど、これまでJ1にいたときはいつも残留争いをしていた。ここでは優勝のために戦いたい」と言い切った。

 横浜FC時代、岡山時代に続き、背番号49を付けることとなったが、もともとこの番号は「できるだけ大きな数字を付けたかった」なかで、横浜FCに加入した当時、50番が最も大きい数字だったが、すでに50番を付けていた選手がいたため、49番を付けたのが由来だった。

 だが、今は2つの特別な意味も持っている。2023年に結婚した妻の誕生日が9月4日であり、日本では月を最初に表記するが、ドイツでは日を最初に表記するため、「49」は妻の誕生日を示す番号であり、「いつも家族が背中を押してくれている」と話す。また、ドイツの国番号も「49」なのだと言い、年代別ドイツ代表の守護神は「だからラッキーナンバーになった」と話した。日本語を流暢に話し、通訳なしで取材に応じる「ひつまぶし」が好物なドイツ人守護神は、最愛の妻と母国を背中に感じながら、今季からは川崎のゴールを守っていく。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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