大学生の兄と2人暮らし…国立で爆発させた「悔しい思い」 朝練15分は「4日で1時間」

徳島市立の逢坂翔雅「僕自身は去年からずっと悔しい思いをしてきて」
第104回全国高校サッカー選手権大会の開幕戦が12月28日、国立競技場で行われた。4年連続22回目の徳島市立(徳島)が、初勝利を狙った2年ぶり2回目の早稲田実(東京B)に4-1で快勝。2アシストの活躍を見せたMF逢坂翔雅(3年)は、「僕自身は去年からずっと悔しい思いをしてきて」と思いを明かした。
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開幕戦の緊張感もあってか、序盤はどちらが勝ってもおかしくない均衡した展開。そんななか、前半終了間際に試合が動いた。同36分、逢坂が左サイドで相手のクリアに飛び込み、ボールを奪取。そのまま駆け上がってペナルティーエリア内へ左足でパスを送ると、これをMF芳田翠(2年)が右足で流し込んだ。
試合後の取材に応じた逢坂は、「最初は何が起こったのかわからなくて。でも、なんか下を向いたらボールがあったので」と状況を振り返る。「いつもあそこで迷ってパスして、怒られるんですけど。きょうはいけましたね。決めてくれたので安心しました。怒られずに済んだから」とホッとした表情を見せた。
さらに、後半開始早々の2分には、左サイドからのフリーキックでDF柏木優一朗(2年)のヘディングに見事に合わせた。2アシストの大活躍で勝利を手繰り寄せた逢坂だが、昨年のインターハイではメンバー外。今年は1回戦敗退で、「僕自身は去年からずっと悔しい思いをしてきて」と選手権への思いを明かす。
毎朝8時から15~20分の自主練を、「15分なんですけど、毎日やれば4日で1時間くらいの差はつくので」と一人で続けた。最初は一人でボールタッチやシュート練習をしていたが、今では5、6人となり、「他のチームよりも絶対に努力していたというのは自分でもわかっていた」という自信が結果をもたらした。
ガンバ大阪のFW宇佐美貴史を目標の選手だと話す逢坂。一方、国立のような目立つ舞台は、「めっちゃ苦手です。学校でも喋らないタイプで、それでいじられるくらいなんですけど」と苦笑い。ところが、「逆にもう吹っ切れた感じで。きょうはアドレナリンえぐいです(笑)」と自身の大活躍に言葉も弾んだ。
「始まる前もずっと携帯が鳴り止まないくらいでした。先生とか恩師とか。集中するために、あまり返していないですけど。それくらい注目されていたし、僕が頑張らないと。徳島県出身だし、僕が際立っていいプレーをして勝たせないとなという気持ちもあったし、それで形に出てよかったなと思っています」
県外出身者も多い徳島市立のなかで、地元出身の逢坂。西部の美馬市から学校から5分くらいの距離に家を借り、大学生の兄と2人暮らしでサッカー漬けの毎日を送る。「自炊はするときはするんですけど、だいたいお兄ちゃんがしてくれていました」と、ときには練習相手にもなってくれる兄に感謝は尽きない。
卒業後は関西学生1部の大阪学院大学に進学予定で、「プロを目指しています」と力を込める。初戦は勝ったが、大会はまだまだここから。「チームをまず意識して、個人もステップアップできたらいいなと思う。プロを目指しているので、また一戦一戦やるだけかなと思っています」とさらなる活躍を誓った。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



















