ベスト11受賞に本音「驚いた」 感謝を伝えたい兄の存在…29歳で磨かれた「サッカー観」

小泉佳穂が一番感謝を伝えたい家族の存在
今季のJ1リーグ各賞の表彰を行うJリーグアウォーズが12月11日、横浜アリーナで開催された。柏レイソルからは古賀太陽と小泉佳穂がベストイレブンに選出。小泉は授賞式後の取材対応で一番感謝を伝えたい人に「兄」の存在をあげた。
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柏のクラブカラーでもある黄色のチャックシャツと、黒のワイドパンツ姿で登場した小泉。壇上ではかつて浦和レッズで共闘した槙野智章氏からマイクを受け、「サッカー人生の中でも1番楽しい1年間でした」と充実した表情を見せた。
今季はリーグ戦35試合に出場して、7ゴール4アシストを記録。出場時間は2916分と、リカルド・ロドリゲス監督が思考するパスサッカーの心臓として活躍を見せた。
開口一番に「率直にいうと、結構驚いています」と切り出した小泉。「数字的には足りないと思っていた」としながらも、「評価してくれたかたがいたっていうことがすごく嬉しいです」と受賞を喜んだ。
素直に「嬉しい」と話しながらも「重いですね」とこの賞を受け止め、「これに恥じないプレーを今後もしていきたい。あとは、チーム内での振る舞いをしていかなきゃいけないなと思ってます」と来期以降、プレー以外の面で取り組んでいきたいことを話した。
もちろんチームメートへの思いも強い。最後まで鹿島アントラーズと優勝争いを繰り広げたチームメートありきでの受賞になったと強調した。
「言い忘れちゃったけど、僕はそのチームのスタイルを体現する上で、チームが評価されていることに対して僕が代表して、こうやって賞を受け取ってるっていう風に思ってます」
そして、躍進の一年を終えて感謝を伝えたい人がいる。現在は筑波大学の大学院でサッカーのコーチングをしている兄の存在をあげ、その思いを口にする。
「去年ぐらいから個人的にプレーを見てもらって、課題とか改善点を聞いて、練習でまたチャレンジしてっていうことをし始めて、本当に今年はそれのおかげで個人的にいろいろプレーが上達したというか、進歩した点が多かったと思うので。はい、兄に感謝したいです」
小泉にとって兄は「僕が思う1番サッカーを知ってる人」。そんな兄とマンツーマンで歩んだ1年でもあった。試合後や練習後の取材対応で、自分のサッカー感をうまく言語化してきた小泉だが、兄と話し合いをする中で磨かれてきた部分もあったという。
「こういうやり方があるよとか、色々フィードバックをもらってて。それが、今まで自分の中にあったサッカー観に、全く違うものをたくさん取り入れることができたので。本当にサッカーを教わったっていう感じですね」
取材の最後には、小泉から、同席した古賀に「太陽がいなかったら今年のチームは成り立ってない」と労いの言葉を送り、古賀からは「佳穂くんなしでは、今のチームは考えられない」とお返し。最後は「いつもありがとうございます」と今季一年の感謝を伝えて取材を終えた。
(FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真 / Takuma Uehara)













