大木武が愛媛FC新監督に就任 J2昇格へ覚悟も…異例の古巣に謝罪「心からお詫び申し上げます」

愛媛監督に就任する大木武氏【写真:森田直樹/アフロスポーツ】
愛媛監督に就任する大木武氏【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

ロアッソ熊本を退任後、2026シーズンから指揮

 J3に降格した愛媛FCは12月7日、2026シーズンより大木武氏がトップチームの監督に就任することを正式に発表した。2025シーズン限りでロアッソ熊本の監督を退任した大木氏が、同じくJ3からの再出発を期す愛媛FCの再建を託される形となる。

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 大木氏は1961年7月16日生まれ、静岡県出身。清水東高校、東京農業大学を経て、富士通でプレーした。現役引退後は指導者として豊富なキャリアを積み、清水エスパルスやヴァンフォーレ甲府、日本代表などでコーチや監督を歴任。京都サンガF.C.、FC岐阜、そしてロアッソ熊本などJクラブでも指揮を執ってきた。

 2020年から6シーズンにわたり率いた熊本では、クラブをJ3からJ2昇格に導くなど一定の成果を残したが、2025シーズンは最終節でJ3降格の憂き目に遭い、責任を取って退任を表明していた。

 発表に際し、大木氏は「まずはじめに、2025シーズンにロアッソ熊本をJ3に降格させてしまったことについて深くお詫び申し上げます。ロアッソ熊本に関わるすべての方々――選手、スタッフ、そして情熱を注いでくださったスポンサー、ボランティア、サポーターの皆さまに対し、望む結果を届けられなかったことは、監督として大きな責任を痛感しております。この場を借りて、改めて心からお詫び申し上げます」と異例の謝罪コメントを出した。

 その上で、「今回、同じくJ3の愛媛FCから再び指揮を執る機会をいただいたことに、身の引き締まる思いと同時に、大きな覚悟と感謝の気持ちを抱いております。クラブの未来を託していただいた以上、過去の結果に向き合いながら、必ずここから這い上がるチームをつくることをお約束いたします」と、愛媛での再起を誓った。

 J2昇格、そしてその先を見据える愛媛FCにとって、大木氏の経験と哲学が鍵を握るシーズンとなる。

 大木氏のコメント全文は以下の通り。

「愛媛FCを支えてくださるスポンサー、ファン・サポーターの皆さま、クラブ関係者の皆様。 この度、2026シーズンより愛媛FCの監督に就任いたします大木武です。

 まずはじめに、私の指導の結果として2025シーズンにロアッソ熊本をJ3に降格させてしまったことについて、深くお詫び申し上げます。 ロアッソ熊本に関わるすべての方々――選手、スタッフ、そして情熱を注いでくださったスポンサー、ボランティア、サポーターの皆さまに対し、望む結果を届けられなかったことは、監督として大きな責任を痛感しております。この場を借りて、改めて心からお詫び申し上げます。

 そのうえで今回、同じくJ3の愛媛FCから再び指揮を執る機会をいただいたことに、身の引き締まる思いと同時に、大きな覚悟と感謝の気持ちを抱いております。クラブの未来を託していただいた以上、過去の結果に向き合いながら、必ずここから這い上がるチームをつくることをお約束いたします。

 愛媛FCには、地域に根ざした誇り高い文化があり、選手たちは強い向上心を持ち、クラブにはJ2へ戻るだけではなく、その先を見据える可能性があります。私はその力を最大限に引き出せるよう、日々のトレーニングから、一切の妥協なく取り組んでいきます。

 サポーターの皆さまの声援は、苦しい時こそチームの背中を押す力になります。どうか共に悔しさを乗り越え、新しい愛媛FCの姿をつくっていきましょう。勝利を積み重ね、笑顔で誇れる場所へ必ず戻ります。

 2026シーズン、どうかよろしくお願いいたします。

監督 大木 武

(FOOTBALL ZONE編集部)



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