日本人が驚異の14戦14発「他の選手と違う」 代表OBが絶賛…酷評→覚醒「結果で黙らせた」

【専門家の目|太田宏介】上田綺世が今季14ゴール目をマーク
オランダ1部フェイエノールトの日本代表FW上田綺世は現地時間11月30日、エールディビジ第14節のアウェーのテルスター戦に先発出場し、今季14点目をマークした。このゴールについて元日本代表DF太田宏介氏が「今季の好調を象徴している」と言及している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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チームを救う一撃となった。0-0の前半25分、右サイドのFWアニス・ハジ・ムサがゴール前へアーリークロスを送ると、DFの前に走り込んだ上田はワントラップしてそのまま迷わずに右足でシュート。角度のあまりない難しい位置からのシュートを巧みにゴール左隅へと流し込んだ。
「味方も上田選手の抜け出しに合わせてくれましたし、上田選手もトラップしてからシュートまでの流れの形を持っている。南野選手とかもそうですけど、自分が勝負するポイントを知ってるいるからクロスが上がってくるタイミングに入る、その嗅覚みたいなところが他の選手と違うなと。そこに入った時の迫力であったり力強さみたいなところがより洗練されてる」と太田氏は解説している。
さらにチームとしてはリーグ戦2連敗、UEFAヨーロッパリーグ(EL)でも連敗と、公式戦4連敗のなかでの迎えた一戦だった。
「チームとしてはELもそうだし、下位相手にリーグ戦でも落としていた。首位と勝ち点6開いてるのでここでは絶対負けれない試合だったなかで、まずは点を取れことが今季の好調を象徴してると思います」
今季これでリーグ戦では14試合14ゴールと得点ランクでも首位を独走。代表でもゴールを重ねており、飛躍のシーズンとなっている。
「今季ヘディングでも裏抜けでも点を取れるわ、クロスからも入ってああいう形で取れるわ。もう本当に万能なフォワードだなと。これまでの日本人ストライカーの中でも一番なんでもできる選手じゃないですかね。間違いなく今、リーグを代表するストライカー。このまま好調をキープしてほしいですね。あと去年まで活躍したヒメネスの存在がものすごく大きかった中で、フェイエノールトサポーターには最初酷評されてましたけど、今は結果で黙らせて、完全に主役になってますよね」と太田氏も絶賛しさらなる期待を寄せている。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。




















