森保Jにとって最悪の組み合わせは?「絶望ではない」 強豪回避が理想も…W杯優勝へ悪くない理由

W杯抽選会は現地時間12月5日に米ワシントンで開催される
2026年W杯組み合わせ抽選会のポット分けが発表された。抽選会は米ワシントンで現地時間12月5日に開催。日本は初のポット2入り。グループステージ(GS)はポット1~4の4チームで1つのグループが構成される。
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ポット2は日本の他にクロアチア、モロッコ、コロンビア、ウルグアイ、スイス、セネガル、イラン、韓国、エクアドル、オーストリア、オーストラリア。同じポット同士が同組になることはないので、これらの国々とグループステージで対戦することはない。クロアチア、モロッコと同組にならないのはラッキー。ポット2に入れたのは大きい。
ポット1はカナダ、メキシコ、米国の開催国とスペイン、アルゼンチン、フランス、イングランド、ブラジル、ポルトガル、オランダ、ベルギー、ドイツ。当然ながら強豪が並んでいる。できれば回避したいのがスペイン、アルゼンチン、フランスの3か国だろう。ただしGSで同組だったチームとは、ノックアウトステージでの早期の対戦を避けられるので、強豪国とはGSで当たった方が良いという見方もあるかもしれない。
問題はポット3。ノルウェー、パナマ、エジプト、アルジェリア、スコットランド、パラグアイ、チュニジア、コートジボワール、ウズベキスタン、カタール、南アフリカ、サウジアラビア。
この中で同組になりたくないのはノルウェーだ。欧州予選では8戦全勝、37得点5失点と圧倒的な戦績だった。イタリアを抑えての堂々の1位通過。アーリング・ブラウト・ハーランドは大きな脅威である。堅守からのカウンターアタックが特徴。日本が勝てない相手ではないと思うが、できれば回避したいのは間違いない。
ポット4はヨルダン、カーボベルデ、ガーナ、キュラソー、ハイチ、ニュージーランドが決まっていて、プレーオフ勝者の6か国が加わる。
ここで避けたいのはUEFAのプレーオフ勝者の4か国。まだどこになるか分からないが、イタリア、スウェーデン、デンマーク、チェコなど実力国が多い。ここさえ避ければ、大陸間プレーオフ勝者で当たる可能性があるのはニューカレドニア、ジャマイカ、コンゴ民主共和国、ボリビア、スリナム、イラクなので大きな問題はないと思う。
今回から最多48か国参加となり、従来のような「死のグループ」は少なくなるはずだが、それでも可能性としてはありうる。
日本にとって最悪の状況を考えると、ポット3のノルウェー、ポット4の欧州プレーオフ勝者と同居すること。そうすると欧州2か国なのでポット1は欧州以外になる。
アルゼンチン、日本、ノルウェー、イタリア。おそらくこのあたりが最悪の組み合わせだろう。フランス、日本、パラグアイ、デンマークというのも地味に厳しい。
ただ、前回のカタールW杯で日本はドイツ、スペイン、コスタリカと同組だったが、グループステージを首位で勝ち抜いている。日本はさらに力をつけているので、たとえ「死のグループ」に入っても絶望ではない。
(西部謙司 / Kenji Nishibe)

西部謙司
にしべ・けんじ/1962年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌の編集記者を経て、2002年からフリーランスとして活動。1995年から98年までパリに在住し、欧州サッカーを中心に取材した。戦術分析に定評があり、『サッカー日本代表戦術アナライズ』(カンゼン)、『戦術リストランテ』(ソル・メディア)など著書多数。またJリーグでは長年ジェフユナイテッド千葉を追っており、ウェブマガジン『犬の生活SUPER』(https://www.targma.jp/nishibemag/)を配信している。





















