相手も驚いたまさかのミス「見えたんですけど」 2つの局面で味わった悔しさ「変わっていかないと」

MF内田陽介のパスミスから失点につながった
勝敗を分ける大きなミスとなった。東京ヴェルディは11月30日のJ1リーグ第37節で首位の鹿島アントラーズと対戦した。ホーム最終戦で内容では鹿島を上回るパフォーマンスを見せていた東京Vだが、得点を挙げることができずにミスからの失点で敗れることとなった。
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0-0の拮抗した展開のなか迎えた後半29分、GKマテウスからのロングフィードを右サイドで受けたMF内田陽介がDFに挟まれる形になり、間を通してバックパスを出した。これが鹿島の最前線にいたFW荒木遼太郎に渡ってしまう。「ビックリした」という荒木は前を向いてスルーパスをFWレオ・セアラへ。レオ・セアラのシュートはGKマテウスが防いだが、こぼれ球をMF松村優太に押し込まれた。このゴールが決勝点となり、鹿島が1-0で勝利して首位にとどまった。
この場面について聞かれた内田は、「本当に反省していますし、日頃の習慣というのが出たのだと思います。これからリバウンドメンタリティじゃないですが、切り替えてやっていきたいです」と唇を噛んだ。
相手のプレスを嫌う形でパスを出した内田だが、しっかりとサポートがいるかは確認できていなかったと言う。「自分のなかでは、あまり周りにいなかった。ソメくん(染野唯月)は見えたんですけど、そこの判断っていうのをもっと上げていきたいです」と、前線に入った染野に当てず、ボールを戻したことを悔しがった。
ミスをした内田だったが、挽回できるチャンスもあった。自陣に戻った後、マテウスが弾いたボールを松村と競り合う形になったのだが、体を入れられてしまい足にあてられてゴールを許した。「戻るところは、ヴェルディの象徴というか、リカバリーパワーのところで…そこも自分のところで悔しいですね」と、チームのタスクがこなせなかったことを反省した。
記者会見で城福監督は「選手はやれることをやりました。攻守において今の力を出せたと思います。結果は私の責任です」と試合を総括し、失点シーンについては、「一つ言えるのは相手のミスを得点につなげるクオリティがある鹿島さんと、やれることをやって今の自分たちの力をすべて出して0-1で負けるヴェルディ。これがすべてだと思います」とのみ答えた。
試合後、監督にどんな言葉をかけられたかと問われた内田は言葉に詰まり、悔しげな表情を見せた。そして「あと1試合あるので。来週の練習からいつも以上にやらないと、自分のなかで変わっていかないと思う。気持ちの部分から変えていきたいと思います」と、ガンバ大阪とのリーグ最終戦に向けて再アピールしていくことを誓った。




















