試合後に主力が松葉杖「まさにそういうところ」 真価問われる2週間へ「何も悔いがない」

千葉の小林慶行監督がPOへ「3位になって自分たちのホームで試合ができる」
ジェフユナイテッド市原・千葉は11月29日、J2リーグ第38節の今治FC戦に5-0で大勝してシーズンを3位で終えた。今治から5ゴールを奪って完勝したゲームは、シーズン最終戦にふさわしいものだっただろう。
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会見で「1万9000人以上の方達が、自分たちのホームゲームに足を運んでくださったことを凄く嬉しく思います。対戦相手が今治さんだということで、1万7000人以上は自分たちのサポーター」と、フクダ電子アリーナを黄色く染めたファン・サポーターへの感謝から試合の総括を切り出した小林慶行監督は「その大声援を受けて選手達が躍動するゲームを見られたこと。あとはゲーム内容としては自分たちがずっと積み上げてきたことをしっかり表現できたなと思います。すごく良いゲームができたと思います」と続けた。
この日の結果、J1昇格が決まっていればスタジアムは歓喜に包まれていただろう。しかし、3位はJ1昇格プレーオフに臨むこととなる。そのため試合後のフクダ電子アリーナは、煮え切らない雰囲気があった。
ここで自動昇格を決めることはできなかったが、「目の前の一戦一戦を自分自身、『このゲームが最後だ』と思って取り組んでいる」と話した小林監督は、それでも「まったく悔いはないです」と、ここまでの取り組みについて語った。
「自分の力ではやれることをしっかりとやってきた。そういう自負は相当あります。もう全く後悔はありません」と繰り返し、「残り2試合で成し遂げられると信じているので。今まで積み上げてきたものにはまったくもって後悔もないですし、いろんな分岐点となるようなタイミングはありましたが、そこでした決断は、同じようなシーズンを送っても、同じような決断をしただろうと何も悔いがない。悔いなく進んできています」と、自身の今シーズンの取り組み、そして昇格プレーオフを勝ち抜くことへの自信を見せた。
この日、前半で負傷交代したMF椿直起は試合後、松葉杖姿だった。J1昇格プレーオフでの出場が不安視されるが、小林監督は「まさにそういうところだと思います」と、大きな意味でチームの総力が問われると続けた。
「このゲームにすべて懸けてきたところはありました。それをしっかり表現してくれました。それはサポーターも同じだと思います。だからこそ、もう一回パワーを出せる準備をしないといけない。それはもしかしたらバッキー(椿)のところかもしれない。怪我が絡んでの交代というのは、皆さんも承知だと思います。その回復も含めて、あと2試合シーズンが伸びることになって、そのパワーをチームとして、クラブとして(示せるか)。サポーターの皆さんも、相当がっかりした雰囲気をスタジアム内で出されましたが、そのサポーターの方達にも、もう一回パワーをお借りすることができるかどうか。でも、3位になって自分たちのホームで試合ができる。そこはしっかりポジティブに考え、自分たちのマックスのパワーを相手にぶつけられるような準備をできるかどうかだと思います」。
J2リーグに降格してから16年間、昇格できずにきた千葉。あらためてチームの真価が問われることになった2週間へ、小林監督は今一度、関わる全員の奮起を促して会見を締めくくった。
(河合 拓 / Taku Kawai)





















