日本人所属の海外クラブが“緊急事態” リーグ延期で…現地報道「首相に介入を求めた」

イースト・ベンガルFCに在籍している指宿洋史(写真はアデレード・U所属時)【写真:AAP/アフロ】
イースト・ベンガルFCに在籍している指宿洋史(写真はアデレード・U所属時)【写真:AAP/アフロ】

イースト・ベンガルは、インドのナレンドラ・モディ首相に書簡を送った

 かつて清水エスパルスなどでプレーした日本人FW指宿洋史は、今年9月にインド1部リーグの強豪イースト・ベンガルに加入した。新天地での活躍が期待されたが、予想しないハプニングに見舞われているようだ。複数のメディアがインドのリーグそのものが危機的状況にあると報じている。

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 米スポーツ専門局「ESPN」によると、インド・スーパーリーグ(ISL)は大会主催者と全インドサッカー連盟(AIFF)の間に、マスターライツ契約(MRA)の更新が不透明になったため、開幕が延期されている同国リーグの2025-26シーズンについて、保留するという決定をしたと伝えている。

 現在、AIFFは最高裁判所から訴訟の判決が下されるまでは、新たな条件の交渉をしないように求められているという。これまで大会を主催するフットボール・スポーツ・デベロップメント・リミテッド(FSDL)とAIFFは、2010年から15年間のMRAを締結していたが、シーズンまっただなかの12月中に契約が満了となることから、数か月前から新契約の交渉が行われていたが、結論が出ないままだという。

 そして、インド・メディア「India Today」によると、指宿の所属するイースト・ベンガルは、リーグの将来についての不確実性のためナレンドラ・モディ首相に書簡を送り、緊急の介入を求めたという。

 記事によれば、イースト・ベンガルはISLに対して新たな入札が一件もなかったことから、安定性と将来性を危惧しているという。そして「インドサッカーの旗手と目されたISLが関心を集められなかったことは、インドサッカー界に継承を鳴らし、深刻な疑問を投げかけている。新シーズンの開幕日が確定していないため、選手、クラブ、ファンは不安な状況に置かれている」とするとともに、バングラデシュ代表に20年以上ぶりの敗戦を喫したインド代表が低調な状況にあるのにも影響が出ていると報じた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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