RB大宮、J1自動昇格の可能性が消滅 徳島に手痛い逆転負け…混沌のPO圏内争いに

大宮が徳島に逆転負け【写真:加治屋友輝】
大宮が徳島に逆転負け【写真:加治屋友輝】

大宮が徳島に逆転負け

 J2リーグは11月23日に各地で第37節を行い、NACK5スタジアム大宮では3位の大宮アルディージャと5位の徳島ヴォルティスが対戦した。J1リーグ昇格に向けて勝ち点3が欲しい上位対決は、アウェーの徳島が2-1で勝利して4位に浮上。大宮の自動昇格の可能性を消すとともに昇格プレーオフ進出を確定させた。

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 大宮は守備の要であるDF市原吏音が累積警告でホーム最終戦のこの試合は出場停止。前節の水戸戦では左サイドバックを務めていたDFイヨハ理ヘンリーがDF村上陽介とセンターバックでコンビを組み、左サイドバックにはDF下口稚葉が入った。

 前半11分に大宮は中盤でMF小島幹敏がMFアルトゥール・シルバとワンツーでマークをずらして前方にループパスを送る。小島のパスを最終ラインの裏で受けたFWオリオラ・サンデーがワンタッチでシュートをGKのニアサイドに決め、自身をプロサッカー選手にしてくれたクラブへの恩返し弾を決めた。

 前線に強烈な個の力がある選手をそろえる両チームは、スピードある攻撃を仕掛け合う。徳島は前半28分にFWトニー・アンデルソンのパスからFWルーカス・バルセロスが決定機を迎えたが、GK加藤有輝が触ったボールはクロスバーを叩いてピッチ外へ外れる。攻勢の徳島は直後の前半30分、大宮の最終ラインにマークミスが出たところを逃さず、縦パスを受けたMF渡大生がゴールを決めて試合を振り出しに戻す。

 さらに前半35分にも徳島は速攻からルーカス・バルセロスがゴールネットを揺らし、一気に試合をひっくり返した。その後も選手達が激しくぶつかり合い、前半だけで4枚のイエローカードが出たゲームは、このまま2-1でアウェーの徳島がリードして前半を折り返した。

 このまま敗れると徳島に順位で逆転され、自動昇格の可能性も消滅する大宮は、後半に猛攻を仕掛ける。対する徳島は後半7分にナイジェリア人FWローレンス・デイビッドを投入し、カウンター狙いの戦い方をより鮮明にした。

 就任以降、ここまで無敗の大宮の宮沢悠生監督は、後半17分に一気に3選手を交代してFW杉本健勇、MF谷内田哲平、MF泉柊椰を投入する。交代選手を起用してさらに攻撃的になった大宮だが、後半31分に杉本の落としから谷内田が放ったシュートが左ポストに嫌われるなど、30節の札幌戦を最後に6試合複数失点のない徳島を崩せない。

 開幕戦の山形戦に次ぐシーズンで2番目に多い1万2410人の観客を集めた大宮だったが、ホーム最終戦に敗れたことで自動昇格の可能性が消滅。最終節ではプレーオフ進出を目指すこととなった。勝利した徳島は勝ち点を64に伸ばし、4位に浮上した。

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