試合前なのに笑顔「全然緊張しない」 大物感あふれる17歳…統率する日本の最終ライン

U-17日本代表の藤田明日翔【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
U-17日本代表の藤田明日翔【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

U-17日本代表の藤田明日翔「鍛えてもいますけど、いっぱい食べています」

 U-17日本代表は11月14日、FIFA U-17ワールドカップが開催されているカタールのドーハでトレーニングを行った。グループステージ3試合で1失点という最終ラインを支えたのは、DF藤田明日翔(川崎フロンターレU-18)。「試合前でも全然緊張せずに、いつも通りプレーできるのが自分の利点」と明かした。

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 グループステージでの失点は、ポルトガル戦で数的不利の時間に奪われた1点のみ。3バックの中央を務める藤田は、「ディフェンスとしての組織感とかは、試合があるごとに強くなっていると思います。ゴール前の部分だったりというのは、自分たちが何としてでも防ごうと思います」と堅守の継続を誓った。

 身長180センチとセンターバックとしては大柄ではないが、「準備の段階で相手から有利なところを取ったり、先に相手に身体ぶつけたりとか、スピードはある方なので、そういう部分で自分の強さを出して勝っていきたい」と総合力で上回る。ラインコントロールも積極的に伝え、日本の最終ラインを統率する。

 さらには、自分より身体の大きい相手を弾き飛ばす強靭な体幹を持つ。その強さの秘訣を聞くと、「鍛えてもいますけど、いっぱい食べています」と大食いだと明かす。「止める蹴るは基本」という川崎アカデミーで育っただけに技術も高く、「運ぶこととか教わっていることを出せていると思います」と語った。

 取材にも優しい口調で話し、チームメイトといるときはいつも笑顔。周囲からは「おっとりしている」と言われるというが、「マイペースなんです」と苦笑いを見せる。その一方で、「試合前でも全然緊張せずに、いつも通りプレーできるのが自分の利点かなと思います」と、大物になる雰囲気も漂わせている。

 メンディーサイモン友(流通経済大学付属柏高)ら、ピッチ上で気持ちを全面に出す選手が多いなか、藤田のようなキャラクターは貴重。「熱く行ってくれる選手がいるので、自分は冷静にコーチングしたり、励ましたり、そういう立場でチームに貢献できたらと思います」。頼もしい17歳が堅守を支えている。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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