杉本健勇の2発で大宮が勝利 試合中断のハプニングも…水戸はホームで足踏み

セットプレーから杉本健勇が2ゴールを決めた
J2リーグは第36節を各地で行い、首位の水戸ホーリーホックはホームに4位の大宮アルディージャを迎えた。水戸が勝てばクラブ史上初のJ1昇格が決まる一戦とあってケーズデンキスタジアム水戸は満員の観衆を集めたが、試合は元日本代表FW杉本健勇の2ゴールで大宮が2-0で勝利して、水戸の昇格決定はお預けとなった。
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序盤は水戸が大宮を押し込む展開となる。前半10分には相手陣内でボールを奪い返しFW多田圭佑がシュートに持ち込んだが枠を捉えることはできなかった。なかなか前線にボールの収まらなかった大宮も、徐々に攻める時間を長くしていくが前半14分にゴール前で決定機を得たFWオリオラ・サンデーはヘディングシュートを枠に飛ばせない。同20分にはGK西川幸之介が前に出ていることを確認したFWカプリーニが、自陣センターサークル内から左足のロングシュートでゴールを狙ったが、クロスバーを越えた。
試合は前半27分、スタンドの観客が倒れたことで一時中断。両チームの選手達が体を冷やさないようにベンチコートを着ていたが、中断が長くなったため一度ロッカールームへ戻り、約20分の中断の後に再開することとなった。前半終了間際には大宮が水戸のゴールに迫る場面も作ったが、GKが立て続けに防ぐなど、水戸の守備陣も体を張った守備でゴールを許さずに前半はスコアレスで終わった。
水戸にビッグチャンスが来たのは後半16分、FKからゴール前に入れられたクロスをFW粟飯原尚平がヘッドで合わせたがGK加藤有輝に防がれる。こぼれ球に反応したMF齋藤俊輔のボレーシュートもDFにブロックされて得点にはならなかった。同29分にも齋藤は、エリア内に侵入したMF山本隼大の折り返しからシュートを放ったが、ボールはクロスバーを越えた。
チャンスを生かせなかった水戸に対し、大宮は後半32分に途中出場していたFW杉本健勇がカプリーニのCKからヘディングシュートをゴールに突き刺して先制点を奪う。さらに同42分にも今度はMF谷内田哲平のCKから杉本がボレーシュートを決める。この杉本の2ゴールが勝敗を分けることとなり、大宮がアウェーで1-0の勝利を収め、首位水戸との勝ち点差を4に詰めて3位に浮上した。一方で、ジェフユナイテッド千葉が藤枝MYFCと引き分けたため、勝てばJ1昇格が決まった水戸は足踏みとなった。




















