J1昇格を掴むのは? 水戸は「ほぼ確定」…混戦のPO争いを代表OB展望「痺れますね」

J1昇格争いを日本代表OBが展望【写真:徳原隆元】
J1昇格争いを日本代表OBが展望【写真:徳原隆元】

【専門家の目|ハーフナー・マイク】J2は残り3試合、昇格争いは混沌

 J2リーグは残り3試合と佳境を迎えている。J1昇格争いでは首位の水戸ホーリーホックが一歩抜け出しているなか、2位から8位までわずか勝ち点差6と混沌。ヴァンフォーレ甲府などで活躍した元日本代表FWハーフナー・マイク氏が展望した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 35節では首位の水戸がヴァンフォーレ甲府とのアウェーゲームを1-0で制して勝ち点を67に伸ばした。これにより、今節にも2位以内を確定させてクラブ史上初のJ1昇格を決める可能性があり、王手をかけたなか、「水戸が3連敗するとも思えないし、もう抜けちゃってる。ほぼ確定かな」とハーフナー氏は言及した。

 2位のV・ファーレン長崎はジュビロ磐田とのアウェーゲームに0-1で敗れ、3位のジェフユナイテッド千葉は北海道コンサドーレ札幌を相手にホームで5-2の大勝。RB大宮アルディージャもホームでブラウブリッツ秋田に5-0の大勝で水戸、長崎を追う。

 また、ベガルタ仙台はFC今治とのアウェーゲームに2-3で競り負けて勝ち点58にとどまった。徳島ヴォルティスとサガン鳥栖の一戦は0-0で引き分け、それぞれ勝ち点58と勝ち点57に。2位の長崎から8位の鳥栖まで勝ち点6差の大混戦で残り3試合となった。

「長崎もいくかと思ったら磐田に負けて。ジェフも食らい付くし、大宮もまたここで上がってきている。PO圏内いけるのはジュビロ、鳥栖までですね。どのチームも1つも落とせないし、7位、8位で最後どこが落ちて、PO圏内の4チームもどこが残るんだと。すごい混戦」

 残り3試合になると1試合、1プレーが勝敗に、そして昇格につながるが、「1つのミスが本当痛いミスになる。かなりプレッシャーもありますし、もう気持ちだと思います。シーズン通して戦って、身体にも疲労が蓄積されてこの最終局面なので。その中で誰が一番その気持ちと集中力を切らさないで最後まで戦うのか。1人1人自分がやってやるという気持ちですよね。痺れますね、ここからの3試合は」と、選手目線での心理や最後は気持ち次第だと語った。

 J2では2位以内がJ1に自動昇格し、3位から6位はプレーオフにより3チーム目の昇格チームを争う。このトーナメントでは、リーグ戦の最終順位が上位のチームにホーム開催権や引き分けた場合でも突破する優位性が与えられるが、最終節までもつれそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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ハーフナー・マイク

ハーフナー・マイク/1987年5月20日生まれ、広島県広島市出身。2006年に横浜F・マリノスの下部組織から昇格。福岡、鳥栖への期限付き移籍を経て、2010年に甲府に完全移籍。2011年にJ1で日本人トップの17得点を挙げ、日本代表に初選出。2012年1月にオランダ1部フィテッセに移籍。スペイン1部コルドバ、フィンランド1部ヘルシンキを経て、15-16シーズンはオランダ1部デン・ハーグに加入し、16得点を記録。その後は神戸や仙台などを経て、2022年に現役引退。日本代表は通算18試合4得点。現在はJ2甲府のクラブアンバサダーに就任し、ホームタウン活動やスクールコーチを務めている。

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