日本人監督の電撃解任…選手も「みんな驚いた」 アジアで教えた「人としてのあり方」

札幌のスパチョークが、タイ代表を電撃解任された石井正忠監督に感謝の思い
タイ代表の石井正忠監督が10月21日に解任されたことを受け、北海道コンサドーレ札幌でプレーするMFスパチョークが感謝の思いを語った。突然発表された電撃解任に、「僕も発表されて初めて知ったので、すごくビックリしています。たぶん、みんなも驚いたと思っています」と選手にとっても寝耳に水だったようだ。
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タイサッカー協会は10月21日に石井監督の解任を発表。2024年のアジアカップでは決勝トーナメントに導いたが、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)予選では、アジア2次予選で敗退となっていた。直近のアジアカップ予選では台湾代表に2-0、6-1の勝利を挙げていたが、同意の無いまま電撃解任となった。
台湾代表との2試合にも先発出場し、「僕も発表されて初めて知ったので、すごくビックリしています」と驚きを隠せなかったスパチョーク。「石井さんはいつでもタイ代表にすごく力を注いでくれたことを、選手もみんな分かっているので、解任されたときはたぶん、みんなも驚いたと思います」と明かした。
約2年間を振り返り、「石井さんと一緒にやれたことをとても誇りに思っています」と言及。「ピッチの中だけではなく、外でも人としてのあり方を教えてくれたりとか、仕事に対する規律や真面目さを行動で示してくれた。僕としては石井さんと一緒にいられたことが、とても嬉しかった」と思い出を語った。
タイサッカー協会の決定に波紋も広がっているが、「自分たちは選手である以上、協会の方向性と同じ方向に向かっていくしかない」と言葉を濁す。「ただ今後、石井さんと一緒に仕事できないことをすごく残念に思いますし、すごく良くしてくれたのにもう一緒にできないことが、今も心残りです」と話した。
一方、所属する札幌は10月26日に水戸ホーリーホックに敗れ、J1復帰は絶望的な状況となった。来季J2が確定した場合、スパチョークの去就にも注目が集まりそうだが、「札幌と一緒にJ1昇格するという目標がありますし、今もその目標は消えていない」と言及。「一緒にJ1に戻りましょう」と力強く宣言した。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)





















