ブラジル撃破で注目の22歳が明かす苦悩「一切話せず」 欧州初挑戦、支えになった存在「親み感じた」

鈴木淳之介が北欧の地で奮闘
デンマーク1部FCコペンハーゲンの22歳日本人DF鈴木淳之介が、チームメートとの意外な“縁”を明かしている。デンマーク放送局「TV2」では、ノルウェー代表MFモハメド・エルユヌシとの出会いが「すでに知っている感覚だった」と、欧州挑戦を支える大きな助けになっていると伝えた。
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今夏、J1の湘南ベルマーレから渡欧した鈴木は、加入直後に負傷するも、復帰後は守備で安定感を示し、デビュー戦となったパルケンでの一戦では“マン・オブ・ザ・マッチ”にも選ばれた。日本代表の10月シリーズでも活躍を見せ、異国の地で期待の存在となりつつある。
そんな鈴木にとって、エルユヌシとの出会いは特別な意味を持つ。モハメドのいとこである元ノルウェー代表FWタリク・エルユヌシとは湘南でチームメートだった経歴があり、「顔もプレースタイルも似ていて、『モイ』と会った瞬間に親しみを感じた」と振り返っている。
モハメドもまた、タリクから鈴木の素質を聞かされていたという。17歳の時点で「意欲的で将来を嘱望されていた選手」と評されており、互いに面識はなくとも信頼の土台があった。一方、鈴木にとって日常生活で語学の壁が大きな障害となっている。「渡欧時は英語を一切話せず、まずはサッカー用語から学び始めた」と明かされ、練習や試合では専属の通訳が常に帯同する体制が取られている。
最初に覚えた単語は「shuffle(シャッフル)」だったようで、ピッチ内での意思疎通は徐々に改善されているものの、「朝食や昼食時、会話の内容が分からず孤独を感じることもある」と打ち明けている。それでも、「多様な文化が集まるチーム構成に刺激を受けている」と好意的に受け止めており、「日本では味わえなかった経験が新鮮に感じられる」と語っている。
また、「スタジアムの熱気には驚かされた」と述べ、11月には家族がデンマークを訪れる予定だという。欧州の舞台で奮闘する若き日本人DFは、周囲の支えとともに着実にその存在感を高めている。
(FOOTBALL ZONE編集部)




















