22歳DFとの対峙で「足を止めざるを得ない」 代表OBが感嘆…味方を楽にする“1クッション”

【専門家の目|高萩洋次郎】鈴木淳之介のプレーに脚光
日本代表は10月14日、国際親善試合でブラジル代表と対戦し3-2で歴史的な初勝利を飾った。この試合でプレーしたDF鈴木淳之介について、元日本代表MF高萩洋次郎氏が称賛している。
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ブラジル相手に臆することなく、むしろ手玉に取っていた。日本代表は先に2点を先行される苦しい展開も、後半に3得点を奪って逆転。ブラジル相手に史上初の勝利を挙げた。
22歳の鈴木淳之介は、パラグアイ戦に続いて3CBの左で出場したが、圧巻のプレーを披露。「ディフェンスラインの選手の怪我が続出していて、今回渡辺(剛)選手と鈴木選手が2試合とも出て、かなりレベルの高い相手に対してもしっかり彼らの良さを出してプレーできていた。ディフェンスラインは誰が出ても遜色なくできたのは今後の日本にとって凄くプラスですし、収穫だと思います」と、全体の印象を高萩氏は語った。
そのなかで特にビルドアップ面に注目。鈴木は両試合で、相手にプレスをかけられても慌てて蹴り出すことなくつなぎ、ただつなぐだけではなく相手のベクトルを折るプレーや、1個持ち運んでからパスをするなど工夫が見られた。
「全然焦ってない、落ち着きが凄いなと。相手の動きを見て自分のプレーを変え、相手が足を止めざるを得ないようなボールの持ち方をする。さらに1個タイミングをずらして逆を取るのが上手い。ボールを受ける周りの選手も楽にプレーできるし、次のプレーが楽になる選択をしている印象です」と、高萩氏も感嘆した。
さらに守備面でも、今季イングランドのチェルシーに加入からすぐに活躍している18歳新星FWエステヴァン相手にも2度デュエルに勝利するなど、身体能力の高さを見せつけた。6月シリーズで代表デビューを飾った新鋭のさらなる活躍に期待が寄せられる。
(FOOTBALL ZONE編集部)

高萩洋次郎
高萩洋次郎(たかはぎ・ようじろう)/1986年8月2日生まれ、福島・いわき市出身。高校から広島ユースに入団。2003年4月のJ2湘南戦で、当時のJリーグ最年少記録となる16歳8か月3日で出場を果たした。同11月に17歳でプロ契約。2010年にナビスコ杯(現ルヴァン杯)でニューヒーロー賞を受賞。12年にはリーグ最多13アシストを記録し、広島の初優勝に貢献。ベストイレブンにも選ばれた。14年シーズン限りで広島退団後はウェスタン・シドニー・ワンダラーズ、FCソウルを経て、17年にFC東京に加入し、中心選手として活躍。その後は栃木SC、アルビレックス新潟シンガポールでプレーし、2025年1月に現役引退。日本代表では3試合に出場。




















