ブラジル戦で「リーダーとして出てきて」 代表OBが期待を寄せる”ベテラン“「高い競争を見せて」

【専門家の目|太田宏介】日本対ブラジルを展望
サッカー日本代表(FIFAランク19位)は10月10日、キリンチャレンジカップ2025でパラグアイ代表(同37位)と対戦し、2-2のドローで終わった。14日には強豪ブラジル戦を控えるなか、元日本代表DF太田宏介氏に期待する点を聞いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
◇ ◇ ◇
ブラジル戦で気になるのは選手起用だ。日本はパラグアイ戦でFW上田綺世やMF久保建英、MF鎌田大地といった主力はベンチスタートとなったが、MF堂安律やMF伊東純也らはスタメン起用された。
同日韓国で行われた親善試合で、ブラジルはヴィニシウス、FWロドリゴ、DFミリトンとレアル・マドリード所属の3人や、DFガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)、MFブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル)、MFカゼミーロ(マンチェスター・ユナイテッド)といった各クラブの主力選手を起用。韓国相手に5-0と快勝を収めている。
日本と同じく中3日で試合に臨むが、ブラジルは移動もあり「どういうメンバーを組むのか分からないですけど、僕的には南米のブラジル相手に複数得点を取ってほしいですね。アメリカ遠征含め、各国の色を持ったチームと試合ができるなかで、僕は攻撃的な日本を見たい」と、太田氏は攻撃面に注目した。
「ディフェンスラインもどのような顔ぶれになるか分からないけど、個で剥がされるし、パラグアイ戦のような失点はして欲しくないなと思います」と、裏抜け一本や、シンプルなクロスから失点した場面を振り返り言及している。
注目する選手としてエースの上田綺世や、古巣のFC町田ゼルビアで活躍するMF相馬勇紀、MF望月ヘンリー海輝の名を挙げ、「Jリーグでの調子の良さや彼らの突破力、身体能力をブラジル相手に遺憾なく発揮してほしい」と期待を寄せた。
最後には怪我から復帰しし、1年ぶりに代表招集となったベテランDFの名も挙げた。
「あと、谷口彰悟選手も見たいですね。怪我から復帰して国際試合久々なので。彼みたいな選手がリーダーとして出てきてほしいです。谷口選手じゃなくても、安藤(智哉)選手にしてもそうですし、どのポジションでも高い競争を見せてほしい。そういうパフォーマンスを見せてほしいなと思いますね」
ブラジル代表との過去の対戦成績は日本の0勝11敗2分。通算5得点・35失点と、いまだ一度も勝利を挙げたことがない難敵だ。指揮官もカルロ・アンチェロッティ監督に代わり、新たなスタートを切っているなかで、森保Jがサッカー王国にどこまで通用するのか、見ものだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。





















