議論呼んだゴール取り消し「こんなことあったんだと」 VAR進言→判定変更を説明「OFRを勧めるのは当然の流れ」

古賀太陽と谷村海那がマッチアップ
Jリーグ公式YouTubeチャンネルが「Jリーグ審判レポート(シンレポ!)」の第15回を更新。10月4日に行われた、J1リーグ第33節柏レイソル対横浜F・マリノス戦で横浜FMのFW谷村海那のゴール取り消しに関する審判団のやりとりの音声が公開された。
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対象のシーンとなったのは前半18分。右サイドのFWジョルディ・クルークスのクロスから走り込んだ谷村が左足のボレーシュートでボールを柏ゴールに蹴り込んだシーンだった。試合を動かす先制点が決まったかに思われたが、VARが介入し、主審がオンフィールドレビュー(OFR)を行った末に、競り合ったDF古賀太陽に対する谷村のファウルがあったとして、判定がノーゴールに修正された。
公開された動画では主審とVARでのやりとりの音声が公開され、ゴールが認められなかったプロセスについて明かされた。当初、ノーファウルと判定していた主審は谷村が「ポジション争いに勝っていると思う。強度は低いと思う。(古賀が)裏を取られている」と自身の見解を述べていた。一方で、VARは攻撃側(谷村)のファウルとして主審にOFRを勧めた。
主審は映像でシュート体勢に入る前の競り合いで谷村が古賀を引っ張っていることを確認。「(谷村の)ファウル。確認取り消し」と宣言し、VARも「確認しました」と応じた。
JFA審判マネジャーの廣瀬格氏はボールの動きを第一に注視している主審が「(ゴールに至るまでの)プロセスの全部を捉えるのは難しい場面」だとしたうえで、静止画やスロー映像で見ているVAR側が明らかに谷村にホールディングの反則があったとOFRを勧めるのは当然の流れだと主張。そして、「(主審は)実際フィールドでは見えていなかったホールディングが(OFRによって)初めて見えたわけです。レフリーとしては、こんなことあったんだという心境になる。しかも影響を受けているように見えるので、VARの進言を受けてレフリーは判定を変更したと、そういうプロセスになる」と今回の判定に至った経緯を説明していた。
なお、この判定については、横浜FMを率いる大島秀夫監督は試合後の会見で「正直ちゃんと見てないので、ここでこういう発言をするのはどうなのかなというのもありますけど」と前置きしたうえで「あのシーンのVARの映し方とか、その前に相手が引っ張っている。だけど、映し出されたアップは海那が引っ張っているシーンだけ」と不満を示すなど議論を呼ぶものとなっていた。




















