森保J最新メンバーは「コンディションいい」 代表OBが注目する”尋常じゃない”選手「いつも驚かされる」

【専門家の目|太田宏介】日本代表はパラグアイ、ブラジルと対戦
日本サッカー協会は10月2日、都内で記者会見を開き、10月に行う国際親善試合の2試合に向けた日本代表メンバー27名を発表した。元日本代表DF太田宏介氏がメンバーについて「全体的にコンディションいい選手たちが揃ってる」と言及している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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9月のアメリカ遠征では、メキシコと0-0のスコアレスドロー、アメリカに0-2での敗戦を喫した森保ジャパン。FIFAランキングで17位から19位にダウンしていたなか、10月シリーズでは10日に吹田スタジアムでFIFAランキング37位のパラグアイ代表、14日に味の素スタジアムで同6位のブラジル代表と対戦する。
2日に発表されたメンバーでは久保建英(レアル・ソシエダ)や遠藤航(リバプール)、堂安律(フランクフルト)といった主軸が順当に選出されたが、ブライトンのMF三笘薫は選外となった。
太田氏は「ヘンリーと相馬が入ってめちゃめちゃ嬉しいですね。前回相馬は入ってなくて、でもJリーグの中ではぶち抜けたパフォーマンスだったと思いますし、今回三笘が入っていないけどポジション的にも同じなので。やっぱり国内組が数少ない選出の中でより違いを見せてほしいなというところと、ヘンリーも1年前に呼ばれてからこの1年でものすごい成長して、今Jリーグ見ててもかなり余裕を持ってプレーもしてますし、クロスの質やクオリティも上がってきて、代表に呼ばれ続けることが自信にも成長にもつながるので、また何か新たなものを身に付けてほしいですし、ブラジル、パラグアイと南米との試合なのでどれだけやれるのかなって個人的には楽しみにしてます」と、古巣のFC町田ゼルビアから選出された2人に触れている。
今回のメンバーでは、英2部クイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)のMF斉藤光毅を初招集し、DF谷口彰悟(シント=トロイデン)が負傷から約1年ぶりのメンバー入りとなった。
注目する選手として「国内勢とあとは谷口彰悟選手もね、久しぶりに怪我の復帰から戻ってるんで。今最終ラインは非常に怪我人が多いなかで、彼の経験やリーダーシップ、あとは3バックのところも経験豊富ですし、リーダーとしての役割も求められてると思う。ここから1年長いようで短いと思うし、またチームを引き締めるようなリーダーシップに期待したい。斉藤光毅選手もオランダの時よく見てましたが、ドリブルの仕掛けはリーグで抜けてました。QPR行っても安定的に出場機会を得て、地元ファンから期待もあって、応援もたくさんされて評価も高いなかで、若い選手がこうやって入ってくるのは嬉しいですね」と言及した。
さらに太田氏は続けて、「あとはもう長友佑都選手じゃないですか。尋常じゃないんで。39歳になる年で、今シーズンはンディションも上がってきてますし、何か見せてくれるんじゃないか、何かしてくれるんじゃないかっていう期待を持たせてくれる、わくわくさせてくれる選手。僕も同じポジションを争った過去の思いも含めてものすごく期待しますし、あの人の熱量、モチベーションの高さは会うたびにいつも驚かされます。やっぱりそういう選手にチャンスは舞い込んでくるんだなっていうところと、努力は裏切らないなっていうのを体現してくれるというか模範となる選手なんで、5回目のW杯出場に向けて個人的な思いも含めて非常に楽しみな選手ですね」と、大ベテランでありチームを支える元同僚の長友佑都について熱く語った。
最後には「森保監督の狙いもあると思うんですよ、絶対的なポジション作らず新たな力、選手を入れて常にポジション争いさせる。そのなかで、これまでの常連組に対してどれだけ新戦力がプレッシャーをかけれるかとってところもそうだし、全体的にコンディションいい選手たちが揃ってるんで、その実力を見せるには十分な相手だと思うんで楽しみですね」と、代表での熾烈なポジション争いにも注目しつつ締めくくった。
(FOOTBALL ZONE編集部)

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。



















