7戦6発…日本人が欧州で「無双してる」 代表OBが指摘する”相棒の存在”「気持ち的に大きい」

【専門家の目|太田宏介】上田綺世が今季6ゴール目を記録
オランダ1部フェイエノールトの日本代表FW上田綺世は現地時間9月28日、第7節のフローニンゲン戦でゴールを決め、今季のリーグ戦での得点数を6に伸ばし、得点ランクのトップを走っている。元日本代表DF太田宏介氏も「点取りまくってた時の感覚が呼び戻ってきてる」と言及している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
◇ ◇ ◇
今シーズンの上田は開幕から3試合連続ゴールを記録するなど序盤から好調を維持。フローニンゲン戦前まででリーグ戦6試合5ゴールをマーク。そしてフローニンゲン戦では後半5分、ジョーダン・ボスが左サイドからクロスを上げると、上田が頭で飛び込みゴール左に叩き込んだ。
「ファーにちょっと一瞬逃げてからのニアですけど、ポジショニングの感覚であったりとか、結構エールディビジのCBはルーズなので。目線を外してから入っていくところだったり、元々ベルギーで点取りまくってた時の感覚が呼び戻ってきて活躍してるのは嬉しいですね」
フェイエノールトには昨冬まで得点を量産していてたサンティアゴ・ヒメネスがいたが、イタリア1部ACミランへ移籍。昨季の上田はシーズン途中に負傷にも悩まされ、ヒメネスが移籍した直後も1か月ほど離脱していた。それでも復帰後はスタメン起用され、リーグ戦では21試合7ゴールを記録した。
「彼(ヒメネス)がチームの中心で、ベンチを温める機会も長くて、色々とメディア含めて補強の話だったりありましたけど、プレシーズンの時からそうだし、去年もファン・ペルシーからの信頼がコメントを見る感じ厚いと感じてて、その期待通りに結果を残してる。あとは今季マルセイユに移籍したパイションって選手がいたんですけど、彼は結構1人で持っていくシーンが多かったんで、今年はシンプルに使ってもらえている。だからより彼の強さであったり、反転からのシュートだったりとか、ゴール前のバリエーションの多さっていうところですごく活躍してるんで、めちゃめちゃ嬉しいですね」
上田は開幕から7戦6ゴールとゴールを量産し、現在リーグの得点ランキングでトップに立っている。「結果で周りを変えるっていうのはまさにこういうことなんだなと。本当に彼にボールが集まってくるようになったし、全員が上田選手のこと見てますもん。得点を取り続けたことで、自分にボールが集まるようになってきて、今めちゃめちゃ楽しいんじゃないですかね。エールディビジでも無双してる姿がめちゃめちゃ嬉しい」と、同じくオランダでプレー経験のある太田氏だからこその感想を口にしている。
「多分精神的にも渡辺剛が入って、SNS見ても常に2人でいますから。気持ち的に大きいと思いますね。ずっと試合に出続けて、お互いがいい刺激を与え合ってるんじゃないですかね。W杯に向けて日本にとってはすごくいいニュースだと思う」と、今夏ベルギーから加入した日本代表DF渡辺剛の存在も大きいと語っている。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。



















