CL出場のフランクフルトに“ファン入場禁止”措置 地元紙が報道「ナポリ警察の勧告」

フランクフルトのファン・サポーター【写真:ロイター】
フランクフルトのファン・サポーター【写真:ロイター】

2023年3月にCL決勝トーナメント1回戦で対戦

 日本代表MF堂安律が所属するドイツ1部フランクフルトにとって、欧州チャンピオンズリーグ(CL)のナポリ戦は苦いものとなりそうだ。現地時間11月4日にリーグフェーズ第4節のナポリ本拠地で行われる一戦は、イタリア当局の勧告により、フランクフルトファンは全面入場禁止の措置が取られることになった。地元紙「Frankfurter Rundschau」が報じている。

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

 この決定の背景には、2023年3月にCL決勝トーナメント1回戦で対戦した際に、ナポリで発生した両クラブのサポーターによる大規模な暴動がある。当時は数百人規模のフランクフルトファンが現地入りし、ナポリの街頭で発生した暴力的な衝突に巻き込まれたことが確認されていた。

 ナポリ市当局は、今回の措置について「ナポリ警察当局の勧告に基づき、2023年3月15日に行われた試合ですでに深刻な事件を引き起こしている、対戦相手のファン間の対立によるイベント関連の公共秩序と安全への高いリスクを考慮して決定した」と説明している。

 ナポリのミケーレ・ディ・バーリ知事は、フランクフルト側のサポーターに対し、スタジアムのいかなるエリアのチケットも販売禁止と命じたと報じられており、現地での安全確保に強い姿勢を見せている。

 実際に2年半前の対戦時には、試合前に両陣営のファンが数時間にわたって路上で衝突。警察も介入する事態へと発展し、これを受けてドイツサッカー連盟(DFB)は数十人のフランクフルトファンにスタジアムへの入場禁止処分を科していた。

 この措置に先立っても、2023年3月のCL決勝トーナメント1回戦の第2戦時にナポリ市はすでに入場禁止措置を発令しており、「安全上の懸念が理由として挙げられていた」にもかかわらず、約600人のSGEサポーターがイタリア入りしていたことも判明している。

 今回のCL再戦において、ナポリ市が早期に対策を打ち出した背景には、過去の暴動の再発防止と、公共の安全確保が最優先事項であるという明確な方針が見て取れる。フランクフルトにとっては、アウェーでの大一番をファンの声援なしで戦う厳しい状況となったが、安全面を最重視し、今回の判断となったようだ。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング