代表OBが注目する”三笘の変化”「得点やアシストが増える」 今季初ゴールで「いいポジション取れてる」

【専門家の目|高萩洋次郎】三笘薫が今季初ゴールを記録
イングランド・プレミアリーグのブライトンは現地時間9月13日、アウェーのボーンマス戦で1-2で敗れた。ブライトンの日本代表MF三笘薫はフル出場し、今季初ゴールをマークしたなか、元日本代表MF高萩洋次郎氏が「いいポジション取れてるのは素晴らしい」と言及している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
◇ ◇ ◇
0-1の後半3分、右サイドのFWヤンクバ・ミンテがクロスを上げると、ファーサイドでフリーになった三笘が頭で押し込んだ。プレミア4シーズン目となった今季は、8月31日のマンチェスター・シティ戦で初アシストを記録していたが、4試合目で待望の初ゴールが生まれた。
高萩氏は「いいポジションに入ってるっていうのがまず大事なこと」と触れ、「ペナルティエリア内じゃなくてゴールエリア内なんで、クロス上がってくる瞬間にもうそこに入っていけてる。チームとしても相手を押し込んでプレーできてるっていうところと、ペナルティに5人入ってて、上がった瞬間に2人真ん中に飛び込んできてるので、そこに相手は釣られて三笘選手がフリーみたいな状況を作れてる。直接ダイレクトでゴールを狙える位置にいることが大事。いいポジション取れてるのは素晴らしいなと思います」とチームとしての戦術、そして三笘のポジショニングを称賛している。
「試合の展開的にそうなったのか、常にそういうポジションを取っているのかはわからないし違いがありますけど、ただそこに入っていく意識とチームとしてそこまで入っていけるだけの時間を相手コートで作れているっていうところは大事なことで。なおかつあそこでフィニッシュ、もしくは大きくなっても折り返して中にまだ3人いるので、こういうシーンで得点やアシストが増えると思います。逆サイドで今度は三笘選手が持ち上がった時も、あのポジションにクロスを上げれば逆のウィングバックが入ってきてるっていう流れでいうと、アシストとか得点チャンスを演出する機会を増やせそうな印象ですね」
昨シーズンは10得点をマークし、プレミアでは日本人初となる2桁得点を達成。アシストも4を記録していたが、W杯イヤーの今季にどこまでの数字を残すのか注目だ。

高萩洋次郎
高萩洋次郎(たかはぎ・ようじろう)/1986年8月2日生まれ、福島・いわき市出身。高校から広島ユースに入団。2003年4月のJ2湘南戦で、当時のJリーグ最年少記録となる16歳8か月3日で出場を果たした。同11月に17歳でプロ契約。2010年にナビスコ杯(現ルヴァン杯)でニューヒーロー賞を受賞。12年にはリーグ最多13アシストを記録し、広島の初優勝に貢献。ベストイレブンにも選ばれた。14年シーズン限りで広島退団後はウェスタン・シドニー・ワンダラーズ、FCソウルを経て、17年にFC東京に加入し、中心選手として活躍。その後は栃木SC、アルビレックス新潟シンガポールでプレーし、2025年1月に現役引退。日本代表では3試合に出場。




















