森保Jの「新しい武器になる」 192㎝の長身活かし好プレー…代表OBが絶賛「重要なピース」

【専門家の目|太田宏介】望月ヘンリー海輝について称賛
日本代表は9月9日(現地時間、日本時間10日)、米オハイオ州Lower.comフィールドで行われた国際親善試合でアメリカ代表と対戦し0-2で敗れた。元日本代表DF太田宏介氏がこの試合で好プレーを見せたMF望月ヘンリー海輝について「日本の新しい武器になる」と言及している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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望月は昨年の9月シリーズで初招集され、10月では初のベンチ入りを果たしたが出番はなかった。それでも今年7月に行われたE-1選手権で3試合全てに出場し、チームの優勝に貢献した。
そんな望月はメキシコ戦から先発全員を入れ替えたアメリカ戦で右WBでスタメン起用されると、攻撃では高さを生かして相手ゴールに迫るなど、随所で好プレーを披露した。
太田氏はこの試合を「それほどポジティブなシーンがあったって言われたらなかなか見つけるの難しいですけど」と総括しつつ、「ヘンリーなんかは非常に良かったと思います。まだ国際試合がE-1終わった後の4試合目にして、W杯1年前の緊張感のなかでマッチアップする選手もトップリーグでプレーしてる選手たちと十分やれてたと思います。あとは経験の部分だと思いますけど、あの高さや背後を取る裏抜けのところは本当磨きがかかれば日本の新しい武器になるんじゃないかなって思いましたね」と絶賛している。
望月は日本がGKからビルドアップで組み立てるシーンで、上手くつなげなくともターゲットとなり頭で味方へパスをするなど、持ち前の高さを存分に活用していた。
「ビルドアップの逃げ口としては、町田でもそうですけどあれが武器になるってことが分かったと思うし、(長友)佑都君のクロスからチャンスのシーンも身長が192あるので、あそこまで上から叩ける日本人ってこれまでいなかった。これまで右は堂安律で次は菅原が起用されてましたけど、そこにヘンリーが加わって70分近く出てるのは評価されてる証拠だと思います。特に世界と戦う中で彼の武器は絶対に重要なピースになると思う。個人的にJデビューの頃から見てるんで、凄まじくこの短期間で成長してるなっていうのとたった1年半で戦う舞台がこれだけ変わるのかと。自分次第でこうも短期間で世界を変えられるとまさに証明してくれてるんで、今のJリーガーにとってもものすごく刺激を与えてるんじゃないですかね」
初めて欧州組がいるなかでプレーした望月だが、来月控えるブラジル戦でもメンバー入りなどできるのか。23歳の大柄WBから目が離せない。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。



















