世界的ストライカーが“少女を救った” 手術費用が足りずも…即現金を「送ってきた」

元ウルグアイ代表のエディンソン・カバーニ【写真:ロイター/アフロ】
元ウルグアイ代表のエディンソン・カバーニ【写真:ロイター/アフロ】

ウルグアイ代表のカバーニが、知人にお金を届けるように頼んだという

 元ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニのピッチ外での行動が話題となっている。現在アルゼンチン1部ボカ・ジュニアーズに所属するカバーニだが、かつて所属したイタリア1部ナポリの専門メディア「ナポリスタ」が報じている。

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 セリエA、リーグ・アンで得点王に輝いた経歴のある世界的なストライカーであるカバーニは、脳の手術を受けることとなったウルグアイ人記者の娘の手術費を負担したという。

 手術を受けることになったのは、ウルグアイ人ジャーナリストのラファ・コテロ氏の娘であるエマちゃん。テレビ番組「ポリフォニア」に出演したコテロ氏は、エマちゃんが2015年から水頭症に似た症状を抱えていたことを明かした。すでにアルゼンチンで2度手術を受けていたが、新たな合併症によって健康が脅かされたという。ブエノスアイレスの病院で検査結果を見た医師は、「彼女は危険な状態であり、すぐに手術が必要だ」とコテロ氏に伝えた。

 ところが、その通達の直後にコテロ氏に試練が訪れる。手術費用を即、現金で支払うことが求められたのだ。コテロ氏は「持っていたお金のすべてでも足りなかった」と言い、さらに銀行振り込みや小切手での支払いも拒否されたという。

 そこでコテロ氏は、特別な友人でもあるカバーニを頼ったという。彼は即座に「すぐ、そこに行く」と連絡を入れた。しかし、病院までは距離があるため、間に合わないことを理解すると、カバーニは機転をきかせ、病院近くにいるタンゴクラブのオーナーである知人にお金を届けるように頼んだという。病院には見知らぬ男が箱いっぱいの紙幣を持って現れ、「エディ(カバーニ)が送ってきた」と言い、記者を感動させた。

 このカバーニの神対応によって、手術は遅れることなく行われ、無事に成功したという。手術後「彼女は3、4時間後には大丈夫だよ」と家族に約束したという。ただ、この時点で実際には彼の娘は引き続き危険な状態だったと言い、のちに医者は「どうして、あのときの私に言えたでしょうか」と謝罪したという。コテロ氏は「彼がウソをついてくれていてよかった。プレッシャーに耐え切れなかっただろう」と、医者を責めず、絶望の瞬間を団結で乗り越えた話に変えることとなる支援をしてくれたカバーニに深い感謝を示した。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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