森保J主将・遠藤航が見たメキシコ戦“3つのポイント” 強豪相手に本番想定「しなければ優勝は見えない」

メキシコ戦では攻撃的な姿勢を貫けるか
日本代表の主将MF遠藤航(リバプールFC)が北中米ワールドカップ(W杯)優勝への“必須条件”を説いた。9月2日、アメリカ・バークレーで行われた練習では27人全員が集結。コンディションにより練習時間はバラバラだったが、遠藤はフルで汗を流した。現地時間6日に迎える国際親善試合メキシコ戦(オークランド)ではFIFAランク13位の相手に対して、同17位の日本がどう立ち向かうのか。遠藤は3つのポイントを挙げた。
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W杯まで9か月。開催地での一戦は試金石になる。メキシコ代表とはこれまで1勝4敗で最後に勝ったのはホームの1996年、29年前だ。そこから4連敗を喫している。森保ジャパンも2020年に対戦したが、0-2で完敗。ハビエル・アギーレ監督率いる強豪にどれだけのパフォーマンスを発揮できるかで、強化の道筋も変わってくる。その中で、遠藤はメキシコ戦3つのポイントを語った。
①「アクションを起こしていけるか」
ほとんど“ホーム”のメキシコ相手に自ら「アクションを起こしていけるか」が試合を分ける。主導権の握り合いが予想されるが、いかに柔軟に対応し、仕掛けにつなげられるか。遠藤は「ブロックを引くことが悪い分けではなくて、その時間帯があると認識しながらもどう主導権を握り返せるか」と、森保ジャパン第二次政権のテーマだった“主体的なサッカー”を目指すとした。高いインテンシティーの試合で、W杯同等のクオリティーを発揮できるか、選手自身も「期待している」。
②アジア予選の“再現”
アジア予選では3バック=両ウイングに攻撃的な選手を置き、人数をかけてゴールに迫った。結果、圧倒的な成績はもちろん、10試合で30ゴール3失点、得失点差27という驚異的な数字を残した。そのなかで遠藤は「自分たちはアジア予選をただ勝つためにやっていたわけじゃない」とキッパリ話し、「アジア予選でやってきたことを同じようにやれるか」を目標に据える。何より“再現”を「しなければW杯優勝は見えないと思う。その部分ではすごく楽しみ」と自信を持ってパフォーマンスを発揮する。メキシコに“自分たちのサッカー”を貫き通すことができれば、9か月でさらに精度とバリエーションを突き詰めることができる。
③ボランチ×コアメンバー
負傷者の多い今シリーズ。最終ラインも多いが、ボランチも主力のMF守田英正とMF田中碧が負傷により選外。追加招集を含めると6月シリーズと同じ、MF佐野海舟、MF佐野航大、MF藤田譲瑠チマ、MF鎌田大地らという顔ぶれとなった。一方で6月シリーズと違うのはコアメンバーと言われる最終予選の主軸がメインで招集されていること。MF久保建英は6月にもメンバー入りを果たしたが、MF三笘薫やMF堂安律、MF伊東純也、FW上田綺世ら見送られた選手たちとの融合はテストになる。遠藤は「彼らはチャンスだと思って、スタメンを奪う気持ちでやるとは思うので、パフォーマンスのところは、もちろん注目。それを生かすために自分がいると思う」とサポートにも徹する。新たな遠藤、守田、田中に続くボランチ候補は必ず収穫にしたい。
9か月後、頂点に立つために。いよいよ、本大会に向けた戦いが始まる。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)




















