久保瑛史の活躍は「そう遠くない」 代表OBが太鼓判….”兄との共闘”が「想像できる」

【専門家の目|太田宏介】C大阪に加入した久保瑛史に言及
J1セレッソ大阪は8月21日に日本代表MF久保建英の弟・瑛史(えいじ)が加入することを発表したなか、元日本代表DF太田宏介氏が「非常に良いチームに入った」と言及している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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現在17歳の瑛史はスペイン1部レアル・ソシエダの下部組織で3シーズンプレー。180cm73kgの体格で、右利きのプレーヤー。主にボランチや中盤を主戦場とするプレーメーカーだ。かつてFC東京からラ・リーガのレアル・マドリードに移籍をした兄・建英と同様にJリーグから世界を目指す挑戦がスタートする。
「非常に良いチームに入ったなと。セレッソのサッカースタイルであったり、個人でしっかり足元上手い選手も多いですし、結構フィジカル中心のプレースタイルのチームが増えるなかで、後方からビルドアップしてつないでくサッカーは、久保瑛史選手のいろんな動画だったり映像を見ていて彼のプレースタイル的にもハマると思う。何より田中駿汰が不動の地位でボランチやっていて、さらに香川真司とかもそうだし身近に学べる選手がたくさん多い。クラブとして若い年代、真司もそうだし、例えば乾とか清武とかクラブの中でも今後海外で活躍していく選手たちの育成において実績がずば抜けてる」
太田氏が指摘するようにC大阪で若くして海外に移籍し活躍した例は数多くあり、直近でも21歳のFW北野颯太が飛躍を遂げてオーストリア1部ザルツブルクへと移籍を果たしている。
「本人はいろんなプレッシャーがあると思うんですけど、それを支える周囲の経験や体制は本当に揃ってると思うんで。間違いなく良いチーム、良い環境に飛び込んだなって思ったのが1つ。あと建英とは全然プレースタイルも違くて結構身長も違うんですね。おそらくフィジカルの部分でこれから成長していくとは思うんですけど、しっかり中盤の底でどしっと構えながら、1つ1つのパスのアイデアも面白いなって感じるシーンたくさんありました。何より右利きなんで。将来例えば代表入った時に中盤の底でゲームメイクしながら右に待ち構える建英にパスを回して、建英がカットインして仕掛けるみたいな。そういった未来がすごく想像できるというか、楽しみでよね」と将来共闘の可能性もあると言及してる。
「僕は建英と一緒にトレーニングした時に一番凄いと思ったのが性格的なところで、すごくいい意味で自己主張ができて、ピッチの上で自分の考えを伝えて要求もしてました。すごく自分を持ってるなって印象だったんですよね。先輩に気を遣って言いたいことも言えないみたいななことは一切なくて。なので弟の瑛史君もおそらくマインド的な部分は備わってると思うので、セレッソに加入して優秀な先輩たちの元でしっかりといいものを吸収して、トップチームで活躍する姿がそう遠くないんだろうなっていうのは思いますね」と期待を寄せている。
C大阪は今年北野が飛躍を遂げたほかに、昨夏にバルセロナの下部組織を退団し加入後は出番がなかった高橋仁胡がアーサー・パパス監督の下で出番を掴み活躍している。
「監督もそうだしこれまでセレッソの歴史から見ても、今久保瑛史選手が帰ってくるには本当に良いチームだと思う。本当にみんな技術が高くて、プレスが来る相手をしっかりビルドアップで剥がしていくみたいな、選手自身も若い選手も多かったし成長しながら今後勝てるチームにどんどんなっていくと思うから。すごく良いチョイスだったんじゃないですかね。めっちゃめちゃ楽しみですね」
C大阪のボランチは主将のMF田中駿汰や喜田陽、吉野恭平らに加え、香川真司らもプレーすることから激戦区となっているが、どう割り込んでいくのか注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。





















