J1名古屋がエバートンと提携発表、ASローマに続き…「世界へつながる」育成・事業連携強化へ

名古屋がエバートンとの提携を発表【写真:徳原隆元】
名古屋がエバートンとの提携を発表【写真:徳原隆元】

ASローマに続く国際的連携 アカデミー・地域貢献・ビジネス展開へ

 名古屋グランパスは8月21日、イングランド・プレミアリーグに所属するエバートンと戦略的パートナーシップを締結したと発表した。2022年11月に締結されたASローマとの提携に続く形で、同クラブのオーナーであるThe Friedkin Group(TFG)との関係を基盤に実現した。

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 本提携により、アカデミー選手の短期留学や遠征、コーチやスタッフの交流・現地研修、将来的なトップチーム・U-21チームの連携など、人材育成と国際経験の向上が図られる。また、地域社会との協働やサステナビリティを軸にした共創活動、スポンサーシップ・共同事業の展開といったビジネス面での連携も盛り込まれている。

 エバートンのアンガス・キニアーCEOは「名古屋グランパスは地域社会への深い関わりと育成への明確なコミットメントを持つクラブ。この協力関係がサッカー、商業、社会的インパクトの面で新たな機会をもたらすことに期待している」とコメントした。

 名古屋グランパス取締役会長の吉田守孝氏は「サステナビリティや社会貢献活動に積極的なエバートンと価値観を共有し、多角的な連携を通じて両クラブの発展につなげたい」と語った。

 さらに、代表取締役社長の清水克洋氏も「世界で戦い、注目されるクラブを目指す上で、エバートンの知見を吸収し、グローバルな視野での価値向上に取り組む」とし、アカデミーやマーケティング分野での協業を展望している。両クラブのパートナー企業や自治体との連携も視野に入れており、名古屋・愛知を起点とした国際的なサッカー・ビジネスの展開が注目される。

 関係者のコメント全文は以下のとおり。

【エバートン CEO アンガス・キニアー氏 コメント】
「名古屋グランパスとの特別なパートナーシップを締結できることは、エバートンにとって大変光栄です。この提携は、我々と価値観やビジョンを共有する組織やクラブと、意義深く実りある長期的な関係を築こうとするエバートンの姿勢を反映しています。名古屋グランパスは、地域社会への深い関わりと育成への明確なコミットメントを持つクラブであり、今回の協力関係がサッカー、商業的成長、社会的インパクトの面で新たな機会をもたらすことに大きな期待を寄せています。互いに学び合い、両クラブとそれぞれの地域社会に意義ある恩恵をもたらすことを楽しみにしています」

【名古屋グランパス 取締役会長 吉田守孝氏 コメント】
「長い歴史と伝統を持ち、地域社会との強い結びつきを誇るエバートンFCとこのたび戦略的パートナーシップを締結できたことを大変嬉しく思います。エバートンは、フットボールの枠を超えサステナビリティや地域への社会貢献活動にも積極的に取り組んでおり、名古屋グランパスが目指す「町いちばんのクラブ」に通じる価値観を持つクラブです。このパートナーシップ締結を機にデータ分析システムやスカウトにおける情報交換など各年代の選手の成長やチーム強化に関する取り組み、サステナブルな社会の実現に向けたさまざまな取り組みなど多角的な連携を通じて、両クラブの発展につなげていきたいと考えています」

【名古屋グランパス 代表取締役社長 清水克洋氏 コメント】
「The Friedkin Group(TFG)のご協力のもと、ASローマに続き、エバートンFCという名門クラブと戦略的パートナーシップと締結できたことを非常に喜ばしく光栄に思います。『世界で戦い、世界から注目されるクラブ』になることを目指す名古屋グランパスにとって、世界の最高峰と言われるイングランド・プレミアリーグで戦うエバートンの知見やノウハウを吸収し、フットボール面での強化を図っていきます。さらに、両クラブが持つリソースやナレッジを共有し、グローバルな視野でのクラブの価値向上につなげていければと考えています。今後、アカデミー選手や指導者の交流、事業・マーケティング分野での知見共有、日本・アジアや欧州市場での協業などを通じて、クラブの新たな価値を創造するとともに『The People’s Club』と呼ばれるエバートンのような真の地域に根ざしたクラブを目指してまいりたいと思います」

(FOOTBALL ZONE編集部)



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