久保建英が「意識している」 開幕戦でゴラッソ…代表OBが指摘する変化「そこに立って行くんだ」

【専門家の目|高萩洋次郎】久保建英の開幕戦ゴールを解説
スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英は8月16日、ラ・リーガ開幕節バレンシア戦(1-1)で衝撃のゴラッソとなる開幕ゴールを挙げた。FC東京で共闘経験のある元日本代表MF高萩洋次郎氏は「ゴールを奪うんだという意識が感じられるプレー」と言及した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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0-1とリードをされた後半15分、右サイドで先発出場した久保は今季中央寄りの位置でプレーしていたなかで、この場面でも右からパスを中央で受ける。身体をうまく使った素早い反転から左足を一閃すると、相手GKフレン・アギレサバラの横っ飛びも追いつけないほど強烈な一振りでネットを揺らした。
「ポジショニング的に今までの印象だと右サイドのライン際でボールを受けてた印象でしたので変わったなという印象です。今シーズンはチームのやり方なのか個人的にゴールに近いところで勝負しようという意図なのか分からないですけど、ボールが展開された時にはもう内側に立っていて、直接得点狙えるポジションにいた。ボールを受けてからは左足を使えるように身体を開いて流して、後ろ向きからすぐ前向きにしてる。ワンステップ左に持ち出して次の右足が軸足になってシュート打ってるんで、DFは足出すタイミング、GKもシュート打つタイミングがずらされているんで反応遅れたのかなと思います」
久保は昨季のリーグ戦で5ゴール、公式戦合わせて7ゴールと少し物足りなさを感じるなかで、今季はより得点を意識しているのかサイドではなく中でプレー。
「シュートに向かう意識っていうかゴールを奪うんだという意識が感じられるプレーでしたね。W杯もあるしこのプレーを見る限りは得点を意識している印象は強いです。『お!そこに立ってもうシュートを狙いに行くんだ』っていう印象でしたね。上手いのはもちろん、かなり得点の意識が強いな、得点への意識が強いなって印象でした」と高萩氏は解説した。イマノル・アルグアシル監督が退任し、新シーズンよりBチームを指揮官していたセルヒオ・フランシスコ氏が就任しているなか、今季はどのような役割でどこまで数字を残すのか。W杯イヤーでの爆発に期待が寄せられる。

高萩洋次郎
高萩洋次郎(たかはぎ・ようじろう)/1986年8月2日生まれ、福島・いわき市出身。高校から広島ユースに入団。2003年4月のJ2湘南戦で、当時のJリーグ最年少記録となる16歳8か月3日で出場を果たした。同11月に17歳でプロ契約。2010年にナビスコ杯(現ルヴァン杯)でニューヒーロー賞を受賞。12年にはリーグ最多13アシストを記録し、広島の初優勝に貢献。ベストイレブンにも選ばれた。14年シーズン限りで広島退団後はウェスタン・シドニー・ワンダラーズ、FCソウルを経て、17年にFC東京に加入し、中心選手として活躍。その後は栃木SC、アルビレックス新潟シンガポールでプレーし、2025年1月に現役引退。日本代表では3試合に出場。



















