J助っ人が「尋常じゃない」 チーム得点の“50%”に関与…代表OBも脱帽「日本ではいないタイプ」

C大阪のルーカス・フェルナンデス【写真:徳原隆元】
C大阪のルーカス・フェルナンデス【写真:徳原隆元】

【専門家の目|太田宏介】C大阪のルーカス・フェルナンデスを絶賛

 J1のセレッソ大阪でプレーするルーカス・フェルナンデスは今季、圧巻のパフォーマンスを披露し、アシストランキングでは2位に2倍近い数字を残している。元日本代表DF太田宏介氏が凄さに舌を巻いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 ルーカス・フェルナンデスは2019年シーズンに北海道コンサドーレ札幌に加入し来日。5シーズンプレー後の昨季、C大阪に加入した。切れ味鋭いドリブル突破やピンポイントクロスを武器に移籍初年度からリーグ戦35試合3ゴール10アシストを記録した。

 そして2年目の今シーズンは序盤から爆発。ここまで25試合時点で5ゴール15アシストとキャリアハイを更新中。驚異的な得点関与に、太田氏も「もう凄いですよね。尋常じゃないペースです」と驚きを隠せなかった。

「仕掛ける時もありますけど、あんまり突破はしにいかない。それでも抜け切る前にクロスが得点になっている回数が多くて、ああいうのって普段の練習からクロスを上げ続けてると思うんですよ。もちろんクロスの精度が高いのはそうですけど、あの位置で持ったらクロスが上がってくるっていう中の選手と、逆サイドから入ってくる選手の共通意識というか、普段の練習からやり続けてることが試合にも生きていると思う。精度ももちろんだけど、精度よりも中との連動連係が凄いなって」と、チームとして狙いが形になっているという。

 5ゴール15アシストと合計20ゴールに関与しているルーカス・フェルナンデス。チームの総得点が40であるため、ちょうど50%に関わっているが、「数字に表れない部分でも関与してると思うので、3分の2はルーカス・フェルナンデスを経由して生まれてると思う」と太田氏は言及した。

「FWに高い能力持った選手がいるので、そういった意味では彼の能力が凄く引き出されてる。年齢的にもいい時期、ピークが来てるんじゃないかなと思います」と数字を残せている理由を挙げ、「Jリーグの中で右サイドであれだけゴールに関与できる選手って珍しいですよね。ほとんど左に多いイメージで日本人アタッカーも左サイドの方が多い。ハードワークもしますから札幌の時よりも怖さが増しているなと思います。日本ではあんまりいないタイプで年々いい選手になっているなと、怖い選手になってるなと。マッチアップするの絶対嫌ですね。想像するだけで怖いです」と脱帽。今季どれほどの数字を残すのかルーカス・フェルナンデスの一挙手一投足に注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

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