W杯出場へ「組み合わせは恵まれた」 なでしこ監督、最終予選の抽選終え「勝つべきグループ」

なでしこジャパンを率いるニルス・ニールセン監督【写真:徳原隆元】
なでしこジャパンを率いるニルス・ニールセン監督【写真:徳原隆元】

ニルス・ニールセン監督が女子アジアカップの組み合わせに言及

 なでしこジャパン(日本女子代表)のニルス・ニールセン監督は、7月30日にオンラインで取材対応した。前日に決定した女子ワールドカップ(W杯)へのアジア最終予選を兼ねた女子アジアカップの組み合わせ抽選会を終え「組み合わせは恵まれたと思う」として、「主要な大会ではPK戦も重要になるし、どうやって勝ち上がっていくかも重要だ」と話した。

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

 来年の3月にオーストラリアで開催される女子アジアカップは、大陸間プレーオフを除きアジアに6チームの出場権がある27年のブラジル女子W杯のアジア最終予選を兼ねる。12チームが出場し、4チームずつ3組に分かれたグループリーグから8チームが準々決勝に進出し、勝利した4チームは本大会出場が確定。敗れた4チームが出場決定プレーオフを行い2チームの通過を決め、敗れた2チームは6大陸連盟から集まる大陸間プレーオフに進出する。

 日本はC組でベトナム、インド、チャイニーズ・タイペイとの対戦が決まり、ニールセン監督は「オーストラリアは非常に広い国で移動が大変かなと思っていたが、グループCなら良いかなと思っていた」として、「全体的に楽しみなグループだと思う。ただ、勝つべきグループだと思うし、1位通過できれば他のグループの3位と戦うことになるので、比較的に恵まれたと思う」と話した。

 大会方式について指揮官は「確かに準々決勝が非常に重要で結果が求められると思う」としたうえで「6チームが出場権を得るので負けてもチャンスはあるが、それは考えていない。大会を優勝するために戦いたいので1つ1つの試合を重要に戦いたいし、選手にも理解してもらいたいと思う。準々決勝では結果を求めて、準決勝以降では大会を勝つためにやりたい」と見通した。

 昨年12月になでしこジャパン史上初の外国人監督として就任したニールセン監督は、最初の活動になった今年2月の国際大会シービリーブズカップで世界ランキング1位の米国などに勝利して優勝を果たした。しかし、5月と6月に国際親善試合を行ったブラジルとの2試合とスペイン戦で3連敗を喫した。今月は東アジア選手権に参戦し、1勝2分で3試合を終えたものの優勝を逃して3位に終わった。

 これまでの活動について「国内組の選手に関しても世界レベルのチームと戦うことで、どういう取り組みが必要か分かってもらえたと思う。選手は全てを出してくれたかなと思う。パフォーマンスに不満の残る試合もあったが良い準備は進んでいると思う」として、それを踏まえて「どうやって大会に勝っていくか、基本的な戦術などは理解してもらえたと思う。主要な大会ではPK戦も重要になるし、どうやって勝ち上がっていくかも重要だ」と先を見据えた。

 これまでの活動で50人を招集してきたニールセン監督は、クラブチームでのポジションと違う位置で選手を起用することも多いが「選ぶときにはクオリティーで選んでいる面がある。クラブのポジションだけで選ぶと20人くらいMFになってしまうと思う」としたが、「日本人選手は賢く色々なポジションに適応できると思う。複数のポジションができるのは日本選手の強み」と話していた。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング