今季J1トップの”2140″は「チームありき」 高数値で示した強度の高さ「いい攻撃があるからこそ」

古賀太陽がチームで記録している高数値について分析
柏レイソルは7月28日、選手の取材対応を実施。取材に応じたDF古賀太陽が上位争いを演じるチームの強度の高さについて「みんながそこを意識できてるからだからなとは思う」とこれまでの試合を振り返りながら、チームとして得ている手応えを話した。
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
今季J1リーグの序盤戦から上位につける柏。今季就任したリカルド・ロドリゲス監督が植え付けたパスサッカーで新たなスタイルを確立。柏の新たなスタイルから生まれたゴールシーンがSNSでも話題になることが増えている。
新スタイルが注目を集める一方で、数字に表れているのが強度の高さだ。第24節時点でチーム全体のタックル成功率「76%」というリーグトップの数値を叩き出し、1vs1勝利数でもリーグ4位の「406」を記録。1試合平均走行距離でもセレッソ大阪の「121km」に次ぐ、「120km」で、1試合平均のスプリント数もリーグ3位の「141回」。球際の部分、走力の部分で際立つ数値をチーム全体として記録している。攻撃面で注目を集めることが多いが、数字からも見える「強度の高さ」が上位に位置する要因の1つにある。
そのなかで、センターバックとしてリーグ戦全試合にフル出場中の古賀に、チームとして強度の高さが数字に表れていることについて尋ねると、「監督からも今年のシーズンの立ち上げの時から常にやっぱり強度は大事だっていうこと、高い強度でプレーし続けるってところは求められてきましたし、実際にそうやって数字に出てるのも、やっぱみんながそこを意識できてるからだからなとは思う」と、リカルド監督からの言葉を回想しながら、チーム全体で取り組めている現状を見つめる。

そして、最後尾からチームを支える古賀なりにチームとして記録している高数値の理由を分析。「全員がいい位置に立てている」と、高数値につながっているものはチーム全体のポジショニングと、リカルド監督の仕込んだ攻撃の部分にあると話す。
「その数字だけ見ると何か全員が1対1のバトルで負けてないみたいなイメージを持たれがちですけど、いい攻撃があるからこそだと思ってて、相手をうまくなんだろうな?トランジションで守備に切り替わったとしても、こう全員がいい位置に立ててるからこそ、相手が攻撃になった瞬間も、相手をもう既に追い込めてるっていうか。やっぱり、いい攻撃ありきなのかなと思ってますけど」
古賀が話したとおり、直近の鹿島アントラーズ戦(2-3)でMF小屋松知哉が決めたゴールも、ボールを失った後に素早い切り替えからFW垣田裕暉のタックルでボール奪取をしたところから生まれたものだった。
古賀自身も個人としてリーグトップとなる、パス総数「2140回」(成功率は92.1%)、プレー総数でも「2349回」を記録。個人の数字は「本当にチームありきの数字」。「ポジション的にそういう数字になるのは必然的」とは話すものの、2位以降の選手との差は大きく、個人として取り組んできた成果でもあるはず。「その数字がチームにとっていい方向に進んでいくなら、それがベストだと思ってます」。現在2位のチームを支える役割を感じながら「自分の評価も高めていくにはそういう数字もすごく大事だと思っている」と、1人のサッカー選手として価値を高めていきたいとまとめた。
(FOOTBALL ZONE編集部・上原拓真 / Takuma Uehara)




















