アーセナルの15歳新星は「宝石」 指揮官もベタ褒め…クラブOBは脱帽「今まで見たことがない」

アーセナルのマックス・ダウマン【写真:ロイター】
アーセナルのマックス・ダウマン【写真:ロイター】

15歳のMFマックス・ダウマンがトップチームデビュー

 イングランド1部アーセナルの15歳MFマックス・ダウマンが、現地時間7月23日に行われたACミランとのプレシーズンマッチでトップチームデビューを飾った。試合はアーセナルが1-0で勝利し、歴史的出場を果たした新星に注目が集まっている。ミケル・アルテタ監督は「15歳でこのレベルに達するのは、信じられないことだ」と語り、その才能に驚きを隠さなかった。

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 この一戦で後半からピッチに立ったダウマンは、トップチームのスピード感にも臆することなく、冷静なプレーで存在感を示した。かねてからクラブ内部で「宝石」と評されていた逸材は、その評価に違わぬプレーを披露。アーセナルOBのペリー・グローヴス氏は英ラジオ局「talkSPORT」で「15歳であんな選手は今まで見たことがない」と絶賛した。

 グローヴス氏は「彼は相手を引き込んで、止まる・動く・緩める・加速するという動作を自在に操る。それは生まれ持った感覚だ」と語り、「彼を止められるのは、怪我かメンタル面の問題だけだ」とその規格外のポテンシャルに太鼓判を押した。英国内ではダウマンの将来性への期待が高まっている。

 また、英メディア「TNT Sports」ではアルテタ監督のコメントを紹介。「15歳でこのレベルでプレーできるのは、チームにある環境と文化のおかげ」と育成環境の整備を強調。さらに「誰かが自信を持たせてくれると、実力が発揮できる。まずはその環境が必要で、そしてこの子のように実力を発揮できるかどうかだ」と述べ、メンタル面の成長を高く評価した。

 この試合では、ダウマンのほかにも15歳のDFマリ・サーモン、18歳のDFジョシュア・ニコルズが出場。アカデミー出身者としてはFWブカヨ・サカやFWリース・ネルソン、MFマイルズ・ルイス=スケリーらもピッチに立ち、アルテタ監督は「アカデミーのコーチたち、関係者の努力の結晶だ」と語っている。

 さらに指揮官は「このタイミングでチャンスを与え、報いてあげたい。難しい試合だったが、彼らはしっかりと応えた」と語り、若手の奮闘を称賛。「今はチームの一員として環境に慣れ、求められる強度にフィジカル面で追いつく必要がある。そこを越えれば土台はできる。あとは自分で勝ち取るだけだ」と今後の飛躍に期待を寄せた。

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