2人が口を揃えて「試合を壊してしまった」 PK失敗、痛恨ミスで惜敗…同僚からの「誰のせいとかではない」

古賀太陽と小屋松知哉が口にした「試合を壊してしまった」
「自分が試合を壊してしまった」。7月20日に行われたJ1リーグ第24節の鹿島アントラーズ戦後のミックスゾーンで、柏レイソルのMF小屋松知哉とDF古賀太陽は同じ言葉を口にした。
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この試合、小屋松はヒーローになっていてもおかしくなかった。鹿島に2点を先行されたなか、前半43分には見事なゴールを決めて反撃の狼煙を上げた。しかし、2-2に追いついて迎えた後半39分、柏はPKを獲得して小屋松がキッカーを務めたが、シュートを枠上へ外してしまう。
目を腫らしていた小屋松は、「チームとしてはいいサッカーができていたし、質の高いゲームができていた。僕のところでゲームを壊してしまったのは、申し訳ないです」と言い、「今日の大切さは僕自身もわかっていたので、あのPKを沈められないところで、まだまだ自分の弱さがあるのかなと実感しますし、本当にチームには申し訳ないことをした」と唇を噛んだ。
先制点を挙げた時に見事なシュートを放ったように、キックの感触は「今日は良かった」と言い、さらに「前日のPKの練習だったり、今まで外したことはなかった。自信を持ってボールは持ちました。ただ、今日はあまり芝が全体的に良くなかったことをしっかり認識したうえで蹴らないといけなかった。踏み込んだ時に軸足が安定しなかったのですが、それは芝のせいではなく、自分の技術ミス。今度、またリベンジできるようにチャンスがあればチャレンジしたい」と、PK失敗の原因を分析しつつ前を向いた。
一方、古賀は後半アディショナルタイムに自陣深くでスローインを受けてキックミスをし、MF松村優太のゴールをアシストしてしまう形となった。「最後、自分がゲームを壊してしまったのは事実なので、そこは責任を感じています」と悔しがった。
ミスが起きた場面では、GK小島亨介にパスを出そうとしていたという。「技術ミスと、あの時間帯だったので、無理にスローインからうしろからやり直そうとしなかったのかもしれません。技術ミスと判断ミスが重なったので、本当に僕自身の問題かなと思います」と、チームとして崩された失点ではなかったと強調した。
そして、小屋松同様に古賀も「僕自身もこの試合にかけていた思いは強かったので、悔しい思いは強いですけど、幸いまだトップ争いができる位置に入られていると思うので、残りの試合で挽回したい」と、この先のリーグ戦で借りを返すと誓った。
この2人のミスに隠れる形になったが、ほかにも決定機を生かしきれなかった場面が、この試合の柏には多くあった。途中出場直後にゴールを決めたMF瀬川祐輔は「結果に関しては、いろんな原因があると思いますが、誰のせいとかではない。ああなる前に、あと3点、4点入っていておかしくない展開だったので、そこにこだわるべきかなと思います。失点したこととか、コヤのPKとかを決めなきゃいけなかったとかじゃなくて、それ以外の部分で相手よりゴールを脅かすチャンスがあったのだから、それなりに決めなきゃいけない」と、どれだけチーム全員が自分事としてこの敗戦を捉えられるかの重要性を口にした。
昨季は残留争いに巻き込まれていたものの、今季は優勝争いを繰り広げている柏。この敗戦をどう捉え、どう向き合っていくかによって、ここからの結果も大きく変わってきそうな試合となった。
(河合 拓 / Taku Kawai)





















