森保監督「ファン・ダイクを超えて」 プレミア移籍報道、20歳に言及「まずは試合に」

森保一監督(左)が川崎の高井幸大に言及【写真:徳原隆元】
森保一監督(左)が川崎の高井幸大に言及【写真:徳原隆元】

英1部トッテナムへの移籍が報じられている川崎・高井幸大にエールを送った

 日本代表の森保一監督は、6月25日のJ1リーグ第15節延期分の横浜F・マリノス対FC東京の試合を視察した。試合後、取材に応じた森保監督はプレミアリーグのトッテナムへの移籍が報じられている川崎フロンターレのDF高井幸大について「ファン・ダイクを超えるような選手になってほしい」と、エールを送った。

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 高井のトッテナム入りは、移籍のスペシャリストであるファブリツィオ・ロマーノ記者が「HERE WE GO!」と合意の合図を出すなど、世界的にも話題となっている。森保監督はこの報道が実現することを期待しつつ「プレミアリーグに(Jリーグから)ダイレクトで行けるのはなかなかないと思いますし、辿り着くのが最も難しいとされるプレミアリーグなので、そこにJリーグの選手が、日本人が評価されて行くのは、一緒に仕事をさせてもらっていたり、普段見させてもらっていたりする関係者としては、嬉しいと思います」と、コメントした。

 しかし「ただ」と付け加え、「Jリーグから、また期待の選手、Jリーグを引っ張ってくれる選手がひとり羽ばたいていくのは、嬉しい半面、寂しさもあります」と、国内のことを考えると複雑な思いもあることを吐露した。そして、「また次に続く若い選手たちに、ギラギラしたものを持って出てきてほしいです」と、若手への要求を続けた。

 初めて高井を日本代表の国際Aマッチで起用した森保監督は、指導しているなかで、高井のどこにすごさを感じているのか。日本代表指揮官は「指導と言っても、我々は代表で短期間しか見ていないので、フロンターレの育成とトップチームで指導されてきたことが華咲いてきているのは間違いありません」と前置きして、「私が短い時間ですけど見させてもらっているなかでは、飄々とチャレンジできるところは素晴らしいところだと思います。持っている身体能力も素晴らしく、技術も高いところもありますが、臆することなく今の自分よりも良いプレーをしようとプレッシャーのなかでもやるべきプレーを思い切ってできる。そうした彼のメンタリティは成長につながっていると思います」と、コメントした。

 そして、将来的にどんな選手になってもらいたいかという問いには、「日本のファン・ダイクに」と、オランダ代表とイングランド1部リバプールのキャプテンも務める世界最高のDFの呼び声も高いDFフィルジル・ファン・ダイクの名を挙げて、「まずは試合に出てほしいと思います。トッテナムはプレミアリーグでも歴史のある強豪チームですし、昨季もヨーロッパの舞台でタイトルを獲っています。プレミアで優勝争い、チャンピオンズリーグでも優勝争いをするためにチームの勝利に貢献してほしいと思います。その舞台で揉まれて、ファン・ダイクを超えてほしいです」と、特大の期待を寄せた。

(河合 拓 / Taku Kawai)

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