英記者が絶賛「他を圧倒的に凌駕」…日本の主役は驚異の「9点」 インドネシア戦先発11人を採点

インドネシア戦に先発した日本代表の先発11人を10点満点で評価
森保一監督が率いる日本代表は6月10日、大阪・パナソニックスタジアム吹田で行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でインドネシア代表と対戦し、6-0と大勝した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。
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日本代表のインドネシア戦出場メンバー採点(10点満点)
<GK>
■大迫敬介(サンフレッチェ広島) 6.5
インドネシアが一度だけ脅威を与えた際にゴール前から飛び出していった以外、前半はほとんど何もすることがなかった。それでも終盤の攻撃を跳ね返し、わずか4度目の出場ながら無失点を維持するキレのあるプレーを見せた。
<DF>
■高井幸大(川崎フロンターレ) 7
完全に圧倒していたことで日本がインドネシアの攻撃に苦しめられることはほとんどなかった。相手が前線に攻め込んできた時には、川崎の若手がスピードと展開を読む力で相手を寄せ付けなかった。
■瀬古歩夢(グラスホッパー) 7
後半に出場した木曜日のオーストラリア戦の時よりも、はるかに良いパフォーマンスだった。元C大阪の選手は、日本の3バックの中央のポジションで疲れ知らずに動き、良いプレーを見せた。
■鈴木淳之介(湘南ベルマーレ) 7
日本代表デビュー戦を素晴らしいものとした。セットプレーの際には相手の脅威となって一度だけだがゴールチャンスもあった。連携がより良いものであれば、さらに夢のような初出場になっていたかもしれない。
<MF>
■森下龍矢(レギア・ワルシャワ) 7.5
日本代表3試合目にして初ゴールを決め、素晴らしいパフォーマンスを締めくくった。レギア・ワルシャワのウインガーは、右サイドから素晴らしいパフォーマンスでチームに大きく貢献した。
■遠藤 航(リバプール) 7
先発出場も、キャプテンマークを腕に巻かずに久保建英に譲ったのは少し奇妙だった。それでもリバプールの選手は模範となり続け、プロフェッショナルなチームの姿勢を支えた。
■佐野海舟(マインツ) 7
オーストラリア戦に続いて2試合連続となる先発出場。マインツの選手は、経験豊富な遠藤航とプレーすることの恩恵を受けて、前半終盤に鎌田大地が決めた2点目でカギになった。
■三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム) 7.5
素晴らしいA代表デビュー戦となった。積極的に仕掛け続け、インドネシアの守備陣は対応できず。鎌田大地は絶妙なクロスを受けてヘディングで先制点を挙げたなか、三戸が見事なアシストを見せた。
■久保建英(レアル・ソシエダ) 9
他を圧倒的に凌駕したピッチ上における最高の選手だった。森保一監督に交代を命じられるまで、インドネシアを完膚なきまでに叩きのめした。レアル・ソシエダの男は存在感を示し、日本のポジティブなプレーの大半に関与した。1得点2アシストで、素晴らしいパフォーマンスを彩った。
■鎌田大地(クリスタル・パレス) 8
前半に2ゴールを決めたことで日本は余裕をもって勝利を収めることができた。久保建英と安定感のある連携を見せて、インドネシアの守備陣を翻弄し、サムライブルーを快勝に導いた。
<FW>
■町野修斗(ホルシュタイン・キール) 7.5
オーストラリア戦でセンターフォワードとして起用された大橋祐紀が目立たなかった後、巧みなプレーで存在感を示した。かつて湘南でプレーした男は身体能力を生かし、ピッチの中央エリアを掌握してチームにとって攻撃の軸となった。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)

マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。