「最悪だ」「どうなるんだ俺ら」 降格決定で交わした会話…欧州で日本人トリオが経験した“地獄”

中村敬斗が伊東純也と試合後に交わした会話を明かした
森保一監督率いる日本代表は6月3日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選オーストラリア戦(5日)に向けて敵地パースで練習を行った。この日全員が揃い、約1時間半汗を流した。所属のフランス1部スタッド・ランスが2部へ降格してしまったMF中村敬斗は、チームメイトのMF伊東純也と「最悪だ」と会話を交わしたことを明かした。自身はリーグ11点と5大リーグで2桁得点を達成したが、苦いシーズンになったようだ。
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「降格してしまったことは本当に残念ですし、今シーズンほとんどの試合スタメン出たんで責任感じてますし、残留できなかったことは本当に申し訳ないですね、ファンサポーター、チームに対して。プレーオフも回らないと正直思っていたので、確率的にも低かった。(残留した)ル・アーブルにとってはドラマチックな感じ。不運もあった。正直不要なペナルティが僕らは結構あったんで。リール戦の最後なんかはいらないところで突っ込んでペナルティーを与えたし。そこかなと思う」
自身のキャリアでは初めての2部降格。プレーオフもル・アーブルの勝利、ランスの負けでしか起こり得なかったが、その条件が当てはまってしまった。プレーオフでも第2戦は先制点を挙げるも、延長戦までもつれ込んで逆転負け。降格が決定し、中村はチームメイトの伊東と「最悪だ」「どうなんだろうな俺ら」と会話を交わしたという。また同じく同僚のDF関根大輝はプレーオフで出場してから3失点と苦い経験をしたが、中村が勇気付けていた。
関根は「試合終わったあと相当落ち込んでいましたけど、次の日もう代表もあったし、切り替えないといけなくて、とりあえず敬斗くんの家とか行ったりしたんで。それで多少切り替えれたのかなと思います。連絡とか取って、それで一緒にご飯食べに行ってっていう感じでしたね」といい、中村も「彼はある意味一人で日本に帰ったり、一人で代表に来るんでなくて、僕と一緒に来られたので、精神的にはまだ良かったのかな」と、日本人選手同士で支え合って苦境に立ち向かった。
中村自身、去就に注目も集まる。W杯まであと1年ということもあり、どのようなシーズンを過ごすかは重要になってくる。「将来のことは分かんないんで行った先だったり、いるチームで頑張れればいいかなと思います」と話すにとどめたが、次の1年間もさらなる高みを目指して進んでいくはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)