28歳日本人の「モラル表彰はないのか?」 サウジオファー拒否→キャリアハイの活躍を英喝采

ブライトンの三笘薫【写真:Getty Images】
ブライトンの三笘薫【写真:Getty Images】

三笘薫はクラブの年間最優秀選手賞の候補に選出

 ブライトンの日本代表MF三笘薫は今季プレミアリーグで日本人選手として初のシーズン二桁得点を達成した。ここ一番でのスーパーゴールでインパクトも残し、英公共放送「BBC」ではクラブの年間最優秀選手賞の候補4人のうちの1人に選出された。

 昨季終盤は背中の負傷で離脱を余儀なくされた三笘だが、今季は開幕戦でゴールを決めるなど復活を印象付けた。中盤から終盤にかけてはコンスタントにゴールも重ね、前節(第37節/3-2)のリバプール戦ではしなやかな身のこなしから左足のボレーシュートで今季10得点目を決めた。これで日本人選手として初めてプレミアリーグで二桁得点に到達した。

 GKのロングフィートを“神業トラップ”で足元に収め、流れるようなコントロールから決めたチェルシー戦(第25節/3-0)のゴラッソも大きな話題となった三笘。ブライトンとしては欧州カップ戦出場権を逃すなど苦しいシーズンとなったが、個人としての活躍は光った。

 英公共放送「BBC」はブライトンにおけるプレーヤー・オブ・ザ・シーズンの候補としてMFカルロス・バレバ、DFヤン・ポール・ファン・ヘッケ、FWダニー・ウェルベックと並んで三笘を選出し、次のように評していた。

「三笘はイングランドで過去最高のキャンペーンを過ごしたことはあまり注目を集めていないようだ。彼は1月にサウジ・プロリーグからの誘いを断った。なぜなら、彼は私腹を肥やすことよりも最高レベルでのプレーを望んだからだ。最もモラルがある選手の表彰はないのか?」

 三笘には今年1月にサウジアラビアのアル・ナスルから5400万ポンド(約104億円)の巨額オファーが届いたが、三笘自身が移籍を望まず実現することはなかった。世界最高峰の舞台での戦い続けることを選んだその姿勢が称賛されていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング