Jリーグ移籍は「発展に役立つ」 元助っ人が日本時代を回想「試合に出るのはとても難しい」

チャナティップが回想
北海道コンサドーレ札幌(2017-2021年)、川崎フロンターレ(2022-23年)でプレーしたタイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(パトゥム・ユナイテッド)が日本でのキャリアについて「試合に出るのはとても難しい」とタイ人選手の日本でのプレーについて語った。「Ballthai.com」が報じている。
「タイのメッシ」とも称され、若くしてタイ代表の中心選手として活躍してきたチャナティップ。2017年に札幌に加入し、川崎を退団する2023年まで7シーズンにわたってJリーグで活躍。チャナティップの存在をきっかけにタイ人選手のJリーグ移籍の流れは加速し、現在もスパチョーク・サラチャート(札幌)、ジャルンサック・ウォンコーン(セレッソ大阪)、エカニット・パンヤ(愛媛FC)といったタイ人選手が日本でプレーしている。
チャナティップは「今、日本に行くのは以前よりも簡単になりました。でも、試合に出るのはとても難しい。なぜなら競争がより激しくなっている」と話す。自身の経験も踏まえたうえで「特に一人で生活する場合は孤独を感じ、自分自身と戦わなければならない。試合の時にはソーシャルメディアの世界にも対応しなければならない」と異国の地で戦う難しさについて言及していた。
さらに、チャナティップは若い選手の日本への移籍は「ポジティブ」だと話す。欧州へ移籍する日本人選手が増え、日本代表が大きくレベルアップしたように、「タイの選手がもっとたくさん日本へ行き、戻ってきた時により広い視点を持つことができれば、タイのサッカーの発展に役立つはずだ」と語った。
また、チャナティップは今季9年ぶりにJ2へ降格した古巣札幌に対して「チームとスパチョークとサポーターを応援している。どんなに悪い状況でもファンは常にチームを支えてくれる。ファンの応援がクラブのカルチャーなんだ」とエールを送っていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)