高すぎる“スター軍団”の壁…東アジア勢がACLベスト8で3連敗 横浜FMは4失点完敗「個の力に圧倒された」

横浜FMはACLEでベスト8で敗退となった
横浜F・マリノスは現地時間4月27日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準々決勝で、アル・ナスル(サジアラビア)と対戦し、1-4で敗れた。昨年は決勝で敗れたが、今大会はベスト8で敗退が決まった。
気温31度のサウジアラビアで行われた試合は、アル・ナスルの個の力を見せつけられる厳しい展開となった。前半27分にDFトーマス・デンのクリアミスから、コロンビア代表FWジョン・デュランに先制点を許すと、3分後の同31分にセネガル代表FWサディオ・マネ、同38分にはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに追加点を奪われた。
後半4分にもデュランに4点目を奪われたが、同8分にMF渡辺皓太が1点を返すことに成功した。その後も押し込んだが、同28分に渡辺が2枚目の警告を受けて退場。そのまま1-4で試合は終了した。
試合後、フラッシュインタビューに応じたDF松原健は「やっぱり1人1人の個の能力は少なからず差があるなと感じましたけど、サッカーは11人でやるもの。1対1ではダメでも、チーム全体の力で覆すことは可能なので、それをチームとして掲げていたが、ボールの失い方だったり、シュートまで勝負にいけないところが差を分けたかなと思います。自分たちの力不足だったと思います」と話した。
FW植中朝日は「もう分かってはいましたけど、相手の個の力だったり、1人1人のボールを扱う技術に圧倒されてしまったかなと思います。Jリーグでは経験できないような経験ができたので、これを生かすも殺すも自分たち次第。リーグ戦は苦しい状態が続いているので、切り替えるしかないかなと思います」と振り返った。
これで準々決勝は3試合が終わり、全て西地区を勝ち上がったサウジアラビアのチームが、東地区のチームに勝利。アル・ヒラルは光州(韓国)に7-0、アル・アハリはブリーラム(タイ)に3-0と大勝しており、横浜FMを含めた3試合とも大差がついている。
豊富な資金力を背景に、スター選手を次々と獲得しているサウジアラビア勢の力を見せつけられている。残るは、川崎フロンターレがアル・サッド(カタール)と戦う一戦。日本の、東アジアの意地を見せられるか注目される。