2001年の中田氏以来の優勝は果たせるか? ローマがセビージャ退任の敏腕強化担当モンチ招聘へ

「ローマ行きの障壁は無くなった」と伊メディア

 日本代表MF清武弘嗣が1月まで所属したスペインの強豪セビージャは、モンチこと、スポーツディレクターのラモン・ロドリゲス・ベルデホ氏の退任することを正式発表した。

 モンチ氏は2000年夏にスポーツディレクターに就任すると、多くの有望選手を獲得する一方で、強豪クラブに育成した選手を高く売る手腕を発揮。現在はユベントスでプレーするDFダニ・アウベスを当時のバルセロナに高額の移籍金で売却するなど、安く買って高く売るという絶妙な取引で移籍市場を渡り歩き、“敏腕”の名をほしいままにしていた。

 しかし、清武をシーズン前の移籍市場で獲得した今季途中からスペインメディアでは退任がささやかれ始めていた。そして、ついに正式に退任することがクラブから発表された。

 イタリアのサッカー情報サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」は、「これでローマ行きへの障害はなくなった」として、名門ローマのスポーツディレクターに就任することが濃厚だと報じている。

 近年のUEFAヨーロッパリーグ3連覇など、セビージャをスペインだけでなくヨーロッパでも強豪と呼ばれるポジションに押し上げた功績の大きいモンチ氏だが、ローマに就任することが決まったならば、元日本代表MF中田英寿が所属した2001-02シーズン以来リーグ優勝から遠ざかっているローマをどのようなチームに変貌させていくかに注目が集まることになりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

 

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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