マンU主将の一発レッドは妥当? 退場判定に英注目、OB賛否「許されるものではない」「警告で済むべき」
ブルーノ・フェルナンデスが退場処分
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは、現地時間9月29日のプレミアリーグ第6節でトッテナムと対戦し0-3で敗れた。この試合ではキャプテンのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが退場処分を受けたが、判定については解説者の間で賛否の分かれるものとなっていたようだ。
ユナイテッドの本拠地オールド・トラッフォードで行われた一戦。トッテナムが1点リードで迎えた前半42分、フェルナンデスはMFジェームズ・マディソンへのタックルでクリス・カバナー主審からレッドカードを提示された。フェルナンデスは芝に足を取られて体勢を崩しながら、右足を伸ばしてマディソンを斜め後ろから蹴って倒すような格好となった。
このプレーで1人少なくなったユナイテッドはそこからさらに2失点を喫し、0-3で大敗。ユナイテッド加入後の公式戦242試合目の出場で初のレッドカードを受けたフェルナンデスは試合後に「明らかなファールではあるが、絶対にレッドカードではない。リプレイで見れば分かることだが、マディソンも起き上がった後にレッドカードではないと言った。絶対にレッドカードではないということは誰の目にも明らかだ」と判定への不満を明らかにしていた。
英紙「デイリー・ミラー」は「プレミアリーグ、ブルーノ・フェルナンデスのレッドカードについて声明を発表、マンUは激怒」とこの件に触れる。英衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説を務めるクラブOBギャリー・ネビル氏は「前半のマンチェスター・ユナイテッドを総括すると、正直に言って恥ずべきものだった。エリック・テン・ハフがマンチェスター・ユナイテッドにやってきて以来最悪のパフォーマンスの一つ」と古巣の出来を酷評。そして、そのなかでフェルナンデスの退場も妥当だと見解を示していた
「選手たちのリアクションからすると、我々が最初に見逃した何かが起きていたということだろう。彼のタックルは膝の高さに向かっていた。タックルの前に滑ったのだと思うが、それでも許されるものではないだろう」
一方で、元イングランド代表MFジェイミー・レドナップ氏は「(フェルナンデスは)チャレンジの前に滑っていた。体勢が崩れ、そのまま足を突き出しただけだと思う」とタックルが意図的なものではないと強調し、「イエローカードで済むべきだと思う」と語っており、解説陣の間でも意見の分かれる判定だったようだ。