久保建英が到達した精神的な高み「勝って当たり前」 3年で大きく変化した森保Jの立場
久保建英が取材に対応
森保一監督率いる日本代表は9月4日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦・中国戦(埼玉)に向けた公式練習に臨んだ。スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英が意気込んだ。
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「なんていうんでしょうねゴールへの意欲……難しいっすね。ないって言ったら嘘になりますけどあんまり俺が、俺がっていう感じではないっすね」
いよいよ始まる最終予選。久保が口を開きゴールへの思いを明かした。久保が話したのは2大会連続で黒星スタートを切っている日本代表にとって、初戦は絶対に勝たなければいけないという重圧。そのなかで伊東純也と三笘薫、そして久保。2列目に3人がスタートから並べば初めてだ。
両翼を伊東、三笘が務めた場合、トップ下に入る可能性について久保は「名前だけ並べたらロマンがあるかもしれないけど、相応のリスクもある」と言及。あくまでも森保監督がメンバーを決定するとしたうえで「僕だけでなく三笘選手、伊東選手は個で突破できる2人。僕が中(トップ下)にいる場合は使い分けていきたいと思いますし、変に我を出す必要もないかなと思いますね。黒子の役割でも十分に彼らの個が生きる」と、2人を“生かす”覚悟を示した。
森保ジャパンでは2列目で3人が揃ったのが2022年6月10日ガーナ戦で途中から11分間だけ。核のはずだが、実はほとんど実戦で試すことができていない。強烈な「個」を持つトリオが並ぶ“最強2列目”実現なるかが注目される。
「来た人にはお金を払って来てもらっただけの価値がある試合をしたいと思いますし、プラス、そうは言いつつも最低限の結果である勝ち点3というのは必ず良いスタートを切るために必要。勝って当たり前だとファンサポーターの皆様に思ってほしいですし、僕らはそういう心持ちでというか、おごりとかはないですけどファンサポーターの皆様には最終予選に勝って当たり前だという安心感を持ってほしいので、明日はいい試合にできたらなと思います」
久保にとって自身2度目の最終予選。前回チームが敗れたオマーン戦には途中出場したが、前回とはまた立場が変わっている。森保ジャパンの絶対的な存在として臨む今回はその成長が大いに感じられる。
精神的にも高みに到達し、20歳のDF高井幸大ら後輩もできた。だが、まだまだここから。久保の戦いが今始まる。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)