ACL3試合のデータに見る日本勢の長所と短所 鹿島、浦和、川崎、G大阪の新スタイルとは?

デュエルの勝率が低いG大阪

 一方で、ホームで2試合が組まれながら1勝2敗のガンバ大阪は、ハッキリとした苦戦のポイントが明らかになっている。デュエルのトータル勝率が46.9%と低く、ファウルが47と最多だ。相手のファウルは29で差し引きマイナス18となり、日本勢4チームで唯一収支がマイナスになった。ボール際での競り合いで勝ちきれずに反則し、相手にセットプレーのチャンスを多く与えてしまう、またはオフェンスファウルでチャンスを潰してしまう傾向が浮き彫りになっている。

 また、シュート総数の23本は日本勢で最も少なく、そのうち枠内は6本。4ゴールの決定率は17.6%と川崎に次いで低い。平均ポゼッションは58パーセント、パス成功率は81.7%と高い数字を出しているだけに、シュートまでつなげる攻撃の効果性に疑問符が付いている。

 現状、4チームすべてが十分に決勝トーナメント進出の可能性を残している。2007年に浦和、08年にガンバが日本勢の連覇を果たしてから遠ざかっているクラブレベルでのアジア王者をJリーグに取り戻すためにも、後半の3試合で4チームの奮闘が期待される。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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