元ブラジル代表パトが“大ホームランPK” 相手の中国人選手から嘲笑の屈辱、カンナバーロ監督も落胆

今季から天津権健に加入のパト、終盤のPK失敗で相手からからかわれる

 今季から中国1部の天津権健に移籍加入した元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトが、苦しいスタートを切っている。11日の上海申花戦でPKのチャンスに“大ホームラン”を放ち、相手選手から嘲笑される屈辱を味わった。

 天津権健は開幕戦で広州富力に引き分けると、11日の第2節は上海申花と対戦。先制点を許すなか、同じく新加入のベルギー代表MFアクセル・ヴィッツェルのゴールで追いつくと、試合終了間際の後半43分に大チャンスが訪れた。相手選手のハンドで得たPKでキッカーを務めたのはパト。ゆっくりとした助走から放ったキックは、クロスバーのはるか上を超え、青く染まる上海サポーターが陣取るゴール裏スタンドへ吸い込まれた。

 まさかの“大ホームラン”に天津ベンチの元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロ監督も顔に手を当てて落胆。キッカーのパトも頭を抱えてショックの様子だったが、その後ろから上海のソン・シリンが歩み寄ると、パトの首に手を回し、逆の手で見せつけるように親指を立てた。“ナイスキック”とでも言わんばかりのジェスチャーで相手選手にからかわれるという屈辱的な行為を受けた。

 天津はこの後に勝ち越しゴールを決めることはできず、試合はこのまま1-1で引き分け。クラブ史上初の1部リーグで戦うなか、カンナバーロ監督が熱望するアタッカーとして加入したパトだったが、2戦ノーゴールでチームは1分1敗と苦しいスタートになっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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