トッテナム監督が抱く“日本愛” J1強豪を去って3年も…心に残り続ける「Jリーグの魂」

アンジェ・ポステコグルー監督が日本への思いを話した【写真:ロイター】
アンジェ・ポステコグルー監督が日本への思いを話した【写真:ロイター】

トッテナムのポステコグルー監督が語った日本への思い

 イングランド1部トッテナムは夏のプレシーズンツアーの一環で来日し、7月27日に「明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024」でヴィッセル神戸と国立競技場で対戦。韓国代表FWソン・フンミンのゴールなどで3-2の勝利を収めた。かつて横浜F・マリノスを率いてJ1制覇を経験しているアンジェ・ポステコグルー監督は試合後、「私の中にJリーグの魂は残っている」と日本への思いを明かした。

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 試合会場の国立競技場には日本の“スパーズ”サポーターが大勢駆けつけ、計5万4255人の大観衆が詰めかける大盛況ぶりだった。そのなかでトッテナムはFW大迫勇也のゴールで先制点を許したが、DFペドロ・ポロとFWソン・フンミンのゴールで逆転。後半17分に追い付かれたものの、終了間際の同41分に16歳のFWミッキー・ムーアが決勝点を挙げ、3-2で勝利を収めた。

 ポステコグルー監督は試合後の会見で「素晴らしい応援をしてくれた。(イングランドと日本では)距離がありますし、時差もあります。そのなかでサポーターはまるでホームのような素晴らしい雰囲気を作ってくれました。みなさんの応援に感謝しています」と大歓声を送った日本のサポーターへの感謝を述べた。

 クラブとしては1991年のキリンカップで日本代表と対戦して以来33年ぶりの来日となったが、2018年から21年まで横浜FMを指揮したポステコグルー監督にとってはおよそ3年ぶりの“帰国”。改めて日本への思いを口にした。

「実はセルティックの時に戻ってこられるチャンスがありましたが、その時は実現しませんでした。私の中にはJリーグの魂というか、かけらが残っています。常にJリーグのことはサポートしています。Jリーグの選手たちは今まさにシーズン中なのでやはり手強く、試合は難しくなります。今日の神戸との試合もそうでした。なので、私たちの選手にとってはチャレンジでした。繰り返しにはなりますが、自分の中にはJリーグの部分が残っていますので、戻って来られたことを大変嬉しく思っています」

 2019年シーズンには横浜FMを15年ぶりのJ1制覇に導いたポステコグルー監督。昨季はトッテナムをプレミアリーグ5位に導くなどその手腕は英国でも高く評価されているが、日本での経験は自身の中に色濃く残っていると振り返っていた。

(石川 遼 / Ryo Ishikawa)



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