バルサ移籍を断念させたペップの対応

「彼は動かなかった。暗い茶色の瞳で僕を見つめていた。自分も見つめ返した。ゴングを待つ2人のボクサーのようだった。彼は感情を示さなかった。彼は僕の反応を待っていた。今どれだけモウリーニョのことを憎んでいるか。そして、彼のことを本当に愛しているのだ」

　愛憎深い信頼関係で結ばれたエジルとポルトガルの名将だが、2010年夏にブレーメンからレアルへの移籍を決断した理由も、モウリーニョ監督の存在があったからだという。当時はバルセロナ移籍に傾いていたが、ジョゼップ・グアルディオラ監督が交渉の席に座ることを避けたという。

「（レアル移籍の理由？）グアルディオラの態度で、僕はバルセロナに行きたくなかった。モウリーニョとは何度も衝突したけど、誠実で必死だった。彼はバルサの監督と反対だった。だから、僕はジョゼ・モウリーニョとレアル・マドリードを選んだんだ」

　エジルはモウリーニョ監督との特別な関係をこう綴っていた。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images