「レアルで身に着けた」高技術で進化 EURO初陣…20歳の英代表MF、決勝弾に現れた自信

決勝弾を決めたベリンガム【写真:ロイター】
決勝弾を決めたベリンガム【写真:ロイター】

ベリンガムの決勝ゴールでイングランドが白星スタート

 欧州選手権(EURO)は現地時間6月16日にグループリーグC組の初戦、イングランドとセルビアの試合が行われ、MFジュード・ベリンガムの決勝ゴールでイングランドが1-0の勝利を収めた。ベリンガムは英公共放送「BBC」に「僕にとって最高のスタート」と話した。

 イングランドは前半13分、中盤でボールを持ったベリンガムが右サイドへ展開するとそのままスルスルとゴール前へまで進出。右サイドから中央に入ってきたボールに合わせて先制ゴールを奪った。特に後半はセルビアの反撃を受け際どい場面があり、イングランドもFWハリー・ケインのヘディングシュートがクロスバーに当たるなど追加点のチャンスもある白熱したゲームになったが、最終的にはベリンガムの一撃が決勝点となっている。

 ベリンガムは試合後に「いい試合だった。とてもタフな相手だと思った。僕たちはとてもたくましく、強く、偉大なグループだったと感じるし、良い準備ができた。スタッフのおかげであり、正しい準備をしてくれた。自分たちの役割は分かっていた。自分たちの基準を守り、自分たちの仕事をしようとする。いいスタートを切れたことが重要だ。チームはポジティブで、次の試合に向かいたい」と話したという。

 また、先制点の場面については「ワイドに展開してからボックス内に入っていこうとするのは習慣になっている。レアル・マドリードでそれを身に付けたし、その調子をEUROにも持ち込みたかった。個人的に言えば自信を深め、チームメイトを助けてイングランドの勝利に貢献できたことは、僕にとって最高のスタートだ」と話している。

 ギャレス・サウスゲート監督は同局に対し、ベリンガムについて「彼は自分でストーリを描く。それは彼が走るタイミング。ビルドアップの中に、そうしたスーパーなプレーがあった」とコメントし称賛している。

 前回大会では17歳349日でピッチに立ち、その時点でのEURO最年少出場記録を塗り替えた。20歳になったベリンガムだが、前回大会の決勝でイタリアを相手にPK戦で敗れ準優勝に終わったリベンジを期すイングランドで不動の中心となるプレーを見せつけた。

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