ミャンマーの環境、森保ジャパンはどう見る? 23歳日本代表DFが示した“適応力”「アジア予選では想定」【現地発】
日本代表はヤンゴンで練習をスタート
森保一監督率いる日本代表は6月4日、ミャンマー・ヤンゴンで北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で戦う同国代表戦(6日)に向けて現地での練習をスタートさせた。今夏の去就が注目されるDF菅原由勢は過酷な環境への“適応力”について「想定内」と言ってのけた。
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タイトな移動を終えてミャンマーでの練習初日、日本代表が到着すると雲行きが怪しくなり突然のスコールが襲った。野ざらしのロッカールームで着替えを済ませ、現地在住の子供たち140人が出迎えるピッチへと駆け出した。それでも、約1時間半の練習を終えた菅原は「とにかく蒸し暑いし、練習環境もそうだし……。ロッカールームがなかったりとかもあるんですけどでも、そういう過酷な環境があるというのはアジア予選では想定していたし、先輩とかも言っていたので、想定内の範囲かなと思います」とさらっと話した。
年代別代表ではインドやインドネシアなどの厳しい環境で戦ってきた経験もある。
「いろんな国に行きましたけど、それに似た感じなので、なんか懐かしいなという感じですね。(野ざらしロッカー室も)むしろ男しかいないんで、これでいいんじゃないですか?(笑)僕は中に入る必要ないし、ぱっと入ってぱっと着替えて終われるのでむしろいいぐらいだと思いますけど」
その高い適応力は今後、欧州でステップアップしても必ず生きるだろう。今夏の去就が注目される23歳の菅原には、来季からアルネ・スロット監督体制になるイングランド1部リバプールや、エバートン、ブライトン、イタリア1部インテル、ドイツ1部ヴォルフスブルクなどが関心を示しているという。2019年のAZ加入からすでに欧州で5シーズンを過ごしており、今季もリーグ戦4ゴール7アシストという結果を残した。自らも次なる高みを見据えている。
「今は、次のステップに向けてというところで、次のステップがどうなるかまだ決まっていませんけど、そのステップが、正しいステップになるようにというので今シーズン一応頑張ってきた。そのステップが、決まったときに、このシーズンがどうだったかというところに繋がってくると思う。もちろんフィードバック、自分自身はしましたけど、まだまだ成長が必要だなっていうのは感じます」
まずは「5大リーグに行かなきゃいけない」と目標を定める。持前の明るいキャラクター、そしてどんな環境でも屈しない高い適応力はこの先の未来でもきっと発揮されるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)